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千歳渡船場3
さて、この千歳渡船場を押しつぶしそうにそびえる巨大なコンクリート柱は、建設中の橋脚だ。

この渡船場の風景もまた、大きく変わろうとしている。

けれど大丈夫。この渡船もおそらく消えはしないだろう。
ここに来るまで見てきた渡船場も、一時は橋が計画されて消え行く運命にさらされたものもある。でもそうはならなかった。

自分の仕事をこつこつとこなしてきた渡船───
自分にしかできない仕事を、真面目に全うするだけの渡船──

地元の人々はそんな渡船を愛し、いくつもの橋が出来た後も愛し続けてきたからだ。 千歳渡船場3

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