また、この街を歩いていると、なぜか花屋さんを多く見かける。
ほとんどは洒落た感じのエクステリア。しかも、値段は庶民的‥‥このあたりがやはり関西(笑)。
他にも、このあたりの特長は、“ちゃんとした”フランス料理屋さんが多いこと。
どうしてかは、わからないけれど、狭いエリアに、いくつもの店がある。
地元の人にも理由はわからないのだけれど、もしかすると、この町の活気と落ち着き、賑やかさと穏やかさの混じりあい‥‥そんな空気が、小振りでしっかりとした料理店に似合うのかな、とも思った。
しばらくぶらぶら散策していると、時々旧家のしつらえをそのまま利用している店も。
その代表格が、全国チェーンの居酒屋・贔屓屋さん。
ただ、他のこうしたスタイルの贔屓屋さんは、たいていは古い家屋の廃材をリサイクルして、それらしく建ててあるのだけれど、ここのは本物。奥へ続く前庭ももとのまま活かしているそうだ。
その近くでは、「古道具屋」「よろず屋」と呼びたくなるような、こんな雑貨屋さんも発見。 伝統的なものと現代的なものが入り交じった感覚がお洒落。ついつい長居してしまいそうになる。
それにしてもこの街‥‥
まだまだ奥が深そうで、何度も探検にやってきたくなる街だと、“改めて”思った。
そう、私はこの街に住んでいたことがあるのだ。
過ぎた出来事への思いは様々でも、確かに私はこの街そのものは好きだと言えるだろう。
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