訪れたこの日、それまで続いた寒波のために、境内に6000本あるという梅はまだまだ見頃というほどではなかった。 それでもさすが、有名な飛梅だけは満開。 空の青、巨木の緑に映え、悠然と咲き誇っていた。
まるで自らが空に広げた枝こそが、春爛漫を呼ぶ扇なのだと言わんばかりに。