西鉄・太宰府駅を降りて訪れたその参道は、春の匂いがした。 日射しは強くてもまだ肌寒い空気の中、それでも春の匂いがする。 昔から人を引き付けてやまない、太宰府天満宮の匂いだ。
太宰府天満宮は、平安時代にこの地で逝った菅原道真を祀る、天満宮の総本社だ。 本殿は優雅な桃山様式。 境内には、待ち焦がれていた春を喜ぶ人々、春を願う人々が今も多数集う。 人混みに溶け込み、私もそのひとりとなる。