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[218] 高知県 東津野 四万十川源流 | 2003.10.1 |
窪川町の四万十川を北上、大野見村を過ぎ、さらに走ると東津野村の船戸に到着する。ここから山道に入り、森林センターを目安に進むと「源流への入り口」に辿り着く。ここに車を停め、案内標識に従って不入(いらず)山の山腹を登ること約30分で源流点に辿り着く。片道30分もかけて辿り着いたその場所には確かに源流点と書かれているのだが、水はしょぼしょぼ。そのすぐ先からは立派な沢となっているのだが。果たして自分は本当に源流点に行ったのだろうか。途中、道を間違えて本当の源流点でない所に出てしまったのではないだろうか。帰宅してからも到達した満足感と不安感が交互に押し寄せる。まぁぁ、全く違う場所に行った訳ではないので、源流点だと信じることにした。でも、あそこは本当に源流点だったのだろうか..悩みを抱えて四万十川の旅は終わったのであった..とほほ [画像を表示] | |
[219] 奈良県 室生 室生寺 | 2003.10.4 |
奈良というと近鉄奈良駅周辺の地域が一般的だが、僕は奈良のはずれ、室生、吉野、北山、五條、十津川といった地域に思い入れがある。はるか昔、親戚が十津川の村長をやっていて、村長の彼から「十津川は秘境だよ。奈良駅からでも相当に遠い、だけどきれいな所だよ」と聞かされていた。だから幼心に奈良には秘境があるのだと思っていた。記憶の中で奈良に初めて出かけたのは中学生の時だったが、自分の中の奈良=秘境というイメージとは随分とかけ離れていて完全な観光地だった。そりゃそうだ。奈良公園や大仏周辺だったのだから。それから随分と時間が経ち、念願の室生、吉野、十津川に訪れてみた。既に交通の便もよくなり、秘境とまでは言いがたかったが、それでも十津川は遠かった 室生は十津川に比べればずっと都会だ。三重県名張は大阪に職場を持つ方達のベッドタウン。その名張の隣が室生だ。周辺にはマツタケの採れる山が多く、秋にはマツタケ料理を食べに訪れる人たちも多い。室生寺の歴史は古い。写真の五重塔は法隆寺に次ぐ古塔でありながら、日本で一番小さな五重塔でもある。その質素さに驚くとともに感銘を受けた。当時、寺といえば権力の象徴でもあった存在で、これでもか..というほどに煌びやかな建築物が多い中で、室生寺は目立たない侘寂の中に、何かほっとさせてくれる空間が気持ちよい。さすが「女人高野」と呼ばれるように、分け隔てなく人々を受け入れてくれる懐の深さを感じた [画像を表示] | |
[220] 奈良県 吉野 上千本からの展望 | 2003.10.7 |
吉野の桜はつとに著名だが、残念ながら僕はまだ見たことはない。理由の1つは他の仕事が忙しくて吉野に訪れる時間がとれなかったことと、もう1つはものすごく混むであろうという点だった 10月の吉野を訪れてみた。吉野川から山道を登ると、途中下千本に大駐車場があり、その夜はここで車寝した。翌朝奥千本から金峯(きんぷ)神社を経て青根ヶ峰へ。紅葉の始まりかけた青根ヶ峰からは大台ヶ原方面から大峰の山々を展望できた。なんとも気持ちの良い場所だ 帰りは金峯神社から子守の神、水分(みくまり)神社へ。この神社も風情がある。吉野自体箱庭のような場所だが、上千本から眺める中千本、下千本、そして奈良盆地の山々の展望は圧巻だ。吉野の象徴であり、そして1000年も続く蛙とび行事のおこなわれる蔵王堂が眼下に浮かび上がる。撮影した場所は茶店の中庭だが、花見の時期での席取りはほぼ無理だということがよくわかる。紅葉の始まりかけた吉野は、狙い通り人出も少なく風情ある散策を味わえた [画像を表示] | |
[221] 奈良県 吉野 吉野山の柿 | 2003.10.11 |
吉野の名産といえば、まずは柿と葛があげられる。柿の葉を使った柿の葉寿司は吉野の名物料理でもあるし、吉野葛は全国的にも知られている。もっとも吉野葛といっても葛自体は日本各地から採取されたもので、加工のみを吉野で行っているのが実状だ。柿の葉寿司といえば吉野川のほとりにある平宗本店が著名。見た目も美しい柿の葉寿司は確かに美味しい。だけど柿の葉寿司は元々家庭料理でもある。おばちゃんたちの手づくりによる素朴な柿の葉寿司を味わいたければ、吉野から下北山に向けて国道を南下、五社トンネルをぬけた大滝にある、大滝茶屋の柿の葉寿司を訪れるとよい。土産品としてパック詰の柿の葉寿司を安価に販売しているが、この柿の葉寿司がまた旨いのだ 夏の吉野川は鮎釣りで賑わう。津風呂湖のモロコ、そして吉野川の鮎、アマゴは地元の貴重な食材だった。今では津風呂湖のモロコもブラックバスの繁殖で激減し、また吉野川の水質と漁獲量の低下もあり、アマゴや鮎も吉野川で採れたものは使用していないが、鮎、山女魚(あまご)、モロコを使った寿司や佃煮は今でも吉野の特産品だ。中千本にある枳殻屋(きこくや)の「柚子香すし」、下市の弥助の鮎寿司はお薦め。特に弥助の鮎寿司は歌舞伎の義経千本桜に出てくる釣瓶寿司で、酢じめの鮎の姿寿司と焼き鮎の姿寿司の2種類があり、注文してから作り始める。鮎の香りがきっちりと出ているし、酢もとても上品に扱われていて、あまりの旨さに我を忘れてしまう。吉野を訪れたら是非とも立ち寄りたい店だ。この他にも和菓子の美味しい店もある吉野は、桜や紅葉だけでなく、旨い食事や土産に出会える場所でもあるのだ [画像を表示] | |
[222] 奈良県 上北山 大台ヶ原 辻堂山付近から大峰の山々 | 2003.10.14 |
吉野から国道169号線を大台ヶ原に向けて南下する。大迫貯水池を過ぎると吉野川は伯母谷川となり、新伯母峰トンネルの入り口手前から大台ヶ原ドライブウェイに入る。道なりにぐんぐんと登ると伯母峰峠を越えて展望台に到着する。ここから終点の大台ヶ原まで尾根沿いに大普賢岳、弥山、行者還岳から釈迦ヶ岳と大峰の山々の素晴らしい展望を味わえる 写真は辻堂山近くのドライブウェイから眺めた大峰方面の山々だ。眼下の紅葉とのコントラストが美しかったが、撮影時に大普賢岳が雲に隠れてしまったのは残念だった。正面に見える和佐又山を見るとスキー場に向かう道がはっきりと分かる。しかし..このあたりはそんなに雪が積もるのか..調べてみるとリフトの無いスキー場のようで、4WD車でも場合によっては登れないくらい厳しい道らしい。とてもではないが我キャンパーでは辿り着けないことは明白だ。きっと空いているスキー場なんだろうなぁぁ。雪遊びするには、かえってよいのかもしれないな [画像を表示] | |
[223] 奈良県 上北山 大台ヶ原 ホソバノヤマハハコ | 2003.10.17 |
上北山を流れる伯母谷川は紅葉が盛りだった。そして伯母峰峠を過ぎ、経ヶ峰に差し掛かると雲の中を走ることになり、気温もぐんぐんと下がる。突然道端に白いお花畑が現れた。薄霧を背景にとてもファンタスティックな光景がそこにあった。一瞬ミネウスユキソウかと思ったが、季節も違うし、形も違っている。なんだろうか..それがホソバノヤマハハコとの出会いだった。今にも雪が降りそうなほどの寒さの中で、こんなにも可憐な花に出会えるとは予想だにしていなかった。大台ヶ原ビジターセンターももうすぐだ [画像を表示] | |
[224] 奈良県 上北山 大台ヶ原 大台ヶ原の木々 | 2003.10.20 |
到着した大台ヶ原ビジターセンターは霧に包まれていた。駐車場は日出ヶ岳に向かう人達で賑わっていたが、この寒さだと雪になる可能性が高いと判断。スタッドレスを履いているとはいえ、チェーンの装備はなく、もしも積雪した場合、ドライブウエイを無事に下ることは難しくなる。仕方なく日出ヶ岳への登山は諦め、周辺の森を散策するに留めた。大台ヶ原の木々の代表といえば針葉樹のトウヒ、ウラジロモミ、コメツガが挙げられる。花木ではシロヤシオやアカヤシオ、広葉樹はブナ、ミズナラ、ナナカマドなど紅葉の美しい木々が多い。苔むした森の中を散策するが寒さが先にたち、じっくりと景色を堪能する余裕はなかった [画像を表示] | |
[225] 奈良県 上北山 大台ヶ原 大台ヶ原の霧氷 | 2003.10.23 |
予想通り天候は悪化して雪もちらつきはじめた。仕方なく大台ヶ原ビジターセンターを後にしてドライブウエイを下り始める。途中大きく左にカーブする個所があった。そこには何故か人だかりがあり、皆一点を見つめている。何を見ているのだろうか..気になり、車を安全な路肩に停めて彼らに近づく。一点を見つめている人々の前には三脚が立っている。三脚の先にはカメラがあり、どれも同じ方向を向いていた。しかしその方向は霧に包まれて全容は全く分からない。一体何を待っているのだろうか。しばらく観察していると霧の合間から見事な霧氷が現れた。そうか..皆この霧氷を狙っていたのか。車に戻り、カメラを担いで仲間に入れさせてもらった写真がこれだ [画像を表示] | |
[226] 和歌山県 北山 七色峡 | 2003.10.27 |
大台ヶ原から和歌山県熊野神宮へ向かう。上北山から七色ダムに出ると、紅葉も始まっている夕暮れの湖畔には、ブラックバスを追い求める釣り人も既になく、沈黙が支配していた。七色ダムを過ぎると七色峡が姿を現す。七色峡のある北山村は三重県と奈良県に囲まれた和歌山県の飛び地の村で村営の「観光筏下り」と柑橘類の「じゃばら」で有名な土地だ。何故に飛び地なのか..森林に囲まれたこの場所にはタブーに近い深い訳がありそうだ。七色峡は四季のうつろいに応じて川の色が七変化することから名づけられたという。僕が到着した時間は夕暮れ時で川の色は紺色に近く、なんとも不思議な風景が続いていた。あたりも暗くなり、先を急がないと夕食にありつけなくなりそう。一路、北山村にある温泉「おくとろ温泉」に向かう。到着した「おくとろ温泉きたやま」は木のぬくもりが優しい施設で露天風呂もあり、ここで夕食とともに名物の「じゃばらジュース」をいただいた。さっぱりとした味は柚子やスダチとも違い、むしろ沖縄のシークァーサーに似ているなと思った [画像を表示] | |
[227] 和歌山県 本宮 川湯温泉 仙人風呂 | 2003.10.30 |
熊野本宮に辿り着いた時には既に夜もふけていた。さて今日はどこで車寝しようか。熊野本宮周辺には温泉がたくさんある。その中でも川湯温泉にはキャンプ場や露天風呂もある。そこで川湯温泉近くの駐車場で寝ることにした。翌朝、大塔川沿いの川湯野営場「木魂の里」キャンプ場を覗くと(このキャンプ場は川原にあり、橋の上から一望できるのだ)人でいっぱいだった 大塔川沿いに進んでいくと、川原から湯気が出ているのに気付く。そうなのだ。川湯温泉という名のとおり、このあたりの大塔川は温泉が湧き出ているのだ。毎年11月上旬から翌年2月には、この大塔川を堰き止めて巨大な露天風呂が開設される。それが仙人風呂だ。1000人も入れるという、この露天風呂の入浴料はなんと無料。旅人にはありがたいサービスだ。川湯温泉の方々に感謝しなくては [画像を表示] | |
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