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[28] 東京都 奥多摩 沢井 小澤酒造 酒の命はこの水から生まれる | 2002.4.16 |
日本酒、澤乃井の蔵元、小澤酒造の酒蔵の中に、酒作りの命ともいえる地下から染み出る湧水がある。なんとも神秘的な風景だ。まさに命の水。それにしてもうまい演出だよなぁぁ。こんなもの見せられたら、酒飲まずに入られないではないか。気がつけば大吟醸古酒の入ったお猪口を手にしている自分。ささやかな幸せだね。 [画像を表示] | |
[29] 福島県 裏磐梯 西高森 裏磐梯 ニリンソウのお花畑 | 2002.4.17 |
一切経山から磐梯吾妻スカイラインを下り、高森のドライブインを右手に入ると、秋元湖から桧原湖に通じる磐梯吾妻レークラインに至る。このコースは特に新緑の季節が気持ちよい。小倉川から大倉川の間はストレートコースに近く、若者達はついついアクセルを踏みたくなる。僕の場合、林の中に湿り気を感じると、車のスピードを緩めることにしている。高度800mの湿地帯といえば、野草の宝庫の可能性が大だからだ。この日も勘が働いて車を止め、土手から下の森の中に入ってみた。そして出会った光景がこれだ。林の中がニリンソウで敷き詰められていた。これだけの群落に出会う確率はそう多くはない。ラッキーだった。 [画像を表示] | |
[30] 福島県 裏磐梯 西高森 裏磐梯 春風にそよぐ新緑の森 | 2002.4.17 |
西高森、新大倉川橋からは、磐梯山が良く見える。ここからの磐梯山は猪苗代湖や桧原湖から見る容姿ともまた違う。たぶん一番平凡な形の磐梯山かもしれない。川では釣り人がフライを振っている。いつものごとく、気の向くまま、川沿いを登ってみることにした。川幅もかなり狭くなる頃、ミズバショウが自生している場所も見つけてしまった。これだから道草は楽しい。もちろん観光客は一人もいない。川原は風の抜け道なのか、山の木々が気持ち良さそうに揺らいでいた。 [画像を表示] | |
[31] 福島県 裏磐梯 中瀬沼 裏磐梯 中瀬沼展望台からの磐梯山 | 2002.4.18 |
中瀬沼は磐梯山の北側、桧原湖と小野川湖の間にある美しい沼だ。この中瀬沼を見下ろせる展望台が中瀬沼遊歩道沿いにある。数台も停めれば満杯となる小さな駐車場に車を置き、展望台に向かった。予想していたとはいえ、展望台には三脚が林立していた。どうやら写真教室の先生と生徒さんたちの野外授業らしい。しかし、彼等は三脚を立てているだけで撮影はしているわけでもなく、休憩所の中で歓談している。僕は仕方なく、空いている場所から遠慮がちに夕暮れ近くの沼を撮影した。聞くとはなく、聞こえてくる先生の話によると、どうやら夕陽を浴び赤く燃える爆裂火口と湖面に映る夕陽を狙っているらしい。まぁぁそれはそれで結構な話ではあるけど、しかし綺麗な新緑の木々は真っ黒けっけに写るわけで、本当にこの新緑の季節である必要があるのかなぁぁ。少なくとも彼等は僕が撮影している風景には、まるで関心を示していない。だったら三脚立てるなよなぁぁ。単なる場所取りだったら、邪魔でしかない。日没までには、まだ1時間半はあるぞ。そもそも風景は観て味わってこそ、撮りたいという動機に繋がると思うのだ。先生と同じレンズで、狙っている方向も皆同じというのも、なんだか一糸乱れぬパレードをおこなう、どこかの国のようで気持ち悪い。還暦近い生徒さんの方々よ、あんたらのオリジナリティーってなんなの。 [画像を表示] | |
[32] 福島県 裏磐梯 曽原湖 裏磐梯 曽原湖の里山に咲くキクザキイチゲ | 2002.4.18 |
裏磐梯の冬はかなり厳しい。だから春は待ち遠しいし、また綺麗な花が咲く。それが魅力でたまらないのだ。曽原湖でハーブ園を営むご主人の言葉だ。このハーブ園の周辺は牧歌的な風景が続く。ある畑でお婆さんが一人、もくもくと農作業をしていた。几帳面な仕事ぶりだ。ご主人はどうしたのだろう。そんなことを思いながら畑に面した雑木林に向かった。よく手入れされた雑木林であることは一目でわかった。それゆえにキクザキイチゲが気持ちよさそうに咲いている。日向が恋しいのだ。この土地の人たちの実直さが伝わってくる。 [画像を表示] | |
[33] 山梨県 昇仙峡 昇仙峡 春の仙娥滝 | 2002.4.19 |
昇仙峡といえば、紫のツツジことトウゴクミツバツツジの咲く頃の渓谷美が一番好きだ。もっとも観光客の方は花崗岩の奇岩奇石、覚円峰や天狗岩、登竜岩を見るのが主目的で、羅漢寺山へロープウエイで登り、展望を楽しんだ後、下山してから土産や影絵美術館に立ち寄るというコースのほうがお馴染みかもしれない。昇仙峡のツツジは仙娥滝から長潭橋(ながとろばし)までの4km、荒川の渓谷沿いに美しく咲く。有料道路を通らず、荒川沿いに仙娥滝に車で向かう場合、平日は上流への一方通行、土日は車両通行禁止となる。狭い道だし、トテ馬車がメインの交通手段となるので致し方ない。この道も仙娥滝の手前の土産店で行き止まりとなる。専用の駐車場はなく、数少ない土産店の狭い駐車場に停めさせてもらうしかない。早い話が観光バスは仙娥滝の上にある観光土産店の密集する場所でないと駐車場が無いというわけだ。なんで駐車場の話ばかりするかというと、土日にマイカーで昇仙峡を訪ねる場合には、下流の長潭橋近くの無料駐車場は50台程度と少なく、結局、仙娥滝の上にある大駐車場に停めるしかない。ということは、ツツジの美しい渓谷まで、トテ馬車か歩きになる。帰りは歩き、あるいはバスでまた駐車場に戻らねばならず、カヌーの川下りのように、行きはよいよい、帰りは..ということになるからだ。 [画像を表示] | |
[34] 山梨県 身延 久遠寺 山道に咲く艶やかなシャガ | 2002.4.19 |
日蓮聖人が建てた身延山久遠寺は、春のしだれ桜があまりにも有名だが、この季節に訪れたことはない。理由は単純。休日の身延周辺の国道52号の渋滞が大嫌いだからだ。迂回路のない悲しさである。この日も下部温泉から富士川沿いに国道を下山まで順調に下って来た。しかしこの先が問題。そこでえ〜いとばかり、山道に入ってみた。だいたい大きな寺には隠れ道がある。これは戦で敵から逃れる場合や補給路を確保するためだ。入った山道沿いには久遠寺に縁のありそうな小さな寺が点在した。なんとかなるだろうと、車もすれ違えないような狭い道を走っていくと、最後に予想通り久遠寺に出た。しかも出た場所がしだれ桜の傍。つまりあの長く急な石段を上りきった本堂に直接到着してしまったのだ。駐車場も小さく観光客用とは思えなかった。お坊さんに訪ねると駐車しても良いとのこと。せっかくだからと、本堂の裏手を散策してみた。杉林の暗く細い山道に、一ヶ所だけ白く艶やかな空間が見えた。近づくと見事なシャガが咲き誇っていた。久遠寺の本堂前に立つと、強い気に包まれる自分に気づく。こんなにも強い気を感じたことは和歌山熊野本宮でしか体験したことはない。寺からは修行僧たちの一糸乱れぬ経を読む唱声が漏れ、体を宙に連れて行ってくれる。妖艶なシャガと経が違和感なく溶け合っている。歌舞伎町と花園神社のようだな、なんて、不謹慎なことを思い浮かべた。やはり悟りとは無縁のようだ。 [画像を表示] | |
[35] 静岡県 静岡 藁科川 藁科川を泳ぐ鯉のぼり | 2002.4.22 |
安倍川橋のすぐ川上に森の中洲として有名な舟山がある。藁科川はここで安倍川と合流する。ここから藁科川を遡ると茶畑が点在し始める。「本山茶」と呼ばれる静岡の名茶だ。この茶畑の中に柿の木が所々植えられているのがこの地域の特長。段々畑の手前ではレンゲが田圃を覆いつくしている。野草ファンならば小躍りしそうな風景があちらにも、こちらにも。さらに川を遡り、山の中に入る直前、富沢地区に特別養護老人ホーム「晃の園」がある。ここには病院施設もあり、長期に渡り治療を要する方々が入院されている。その人たちの希望を叶えるかのように藁科川を鯉のぼりが泳いでいた。病室からも見える心配りが嬉しい。 [画像を表示] | |
[36] 静岡県 静岡 藁科川 春の野花と藁科川 | 2002.4.22 |
フジテレビで放映していた「ニュースJAPAN」の中の「益田由美のリバーウォッチング」、そのシリーズの中で静岡市の清流として藁科川を取り上げていた。青くキラキラと光る渓流の美しさは、今まで体験してきた川と比較しても格段に美しかった。益田由美はその清流の中にビーチパラソルを立て、デッキチェアでくつろいでいた。なんともすがすがしい風がテレビ画面から伝わってくる。一度でよいから、この川を訪れてみたい。 時は過ぎ、ゴールデンウィーク前の藁科川に立っている。藁科川の青さは、リバーウォッチングとまさに同じ色、山を彩るフジの紫が太陽に反射してまぶしい。ビーチパラソルこそ持参しなかったものの、川原に下り、裸足で川の中を歩いてみた。こんなにも美しい川が日本に残っていたとは。30分ほど川遊びをして、源流の福養の滝に向かう。ここから富士見峠を越えれば畑薙ダムは目の前だ。 [画像を表示] | |
[37] 静岡県 畑薙湖 畑薙湖と茶臼岳 | 2002.4.23 |
井川湖から畑薙湖に向かう、新井川渓谷沿いのV字谷は怖いほど深い。もっとも井川から千頭までも同様に厳しいV字谷には違いないのだが、こちらの道は落石も多いだけに運転もシビアになる。目の前がパッと明るくなり畑薙第一ダムに着いた。エメラルドグリーンの美しい湖の先に仁田岳、茶臼岳、上河内岳が連なり、南アルプスの麓に来たなぁぁという実感が込み上げてくる。 [画像を表示] | |
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