きままに車寝旅 モバイルキャンパー
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[58] 長野県 大町 居谷里湿原 湿原に咲くリュウキンカ 2002.5.7
居谷里湿原はザゼンソウに始まり、ミズバショウの咲く頃がリュウキンカの季節でもある。冷えた水に咲く黄色の花を見て、旨そうだなと思った。キンポウゲ科であるのだが、実際のところ食べられるのだそうだ。なんとなくほろ苦そうに思えるが、どんな味なのだろうか。
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[59] 長野県 大町 タンポポと北アルプス北葛岳・蓮華岳 2002.5.8
大町温泉郷は黒部アルペンルートへの出発点でもある。終点の扇沢までキブシや山桜を愛でながら快適なドライブを楽しめる。温泉郷の周りに春の野草達が咲き、リンゴの花が満開となる頃、扇沢はまだ雪に覆われ、雪渓を流れる水がまぶしく光る。
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[60] 長野県 大町 花道 畦道 展望の道 2002.5.8
大町温泉郷界隈はのどかな田園風景が広がる

田圃に水が張られると、そこに北アルプスの山々が映りこむ
この頃リンゴの花も満開となり、花見酒を嗜みたくなる
畦を酒瓶もって散歩するのが僕のささやかな夢
温泉郷にある酒の博物館を訪れ、隣の温泉に浸り
近くの居酒屋で一杯あおって、駐車場で寝るというのが
まいどの結末となってしまう..とほほ
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[61] 長野県 大町 扇沢 ぼく凡人 きみ凡山 2002.5.9
「山と自然の旅」ホームページのトップ画面左上に、とある山がある。山と自然の旅のロゴの左にある山だ。ところでこの山が何山か分かった人はすごい。山の達人だと思う。

正解はこの写真の山だ

正確には蓮華岳東尾根に近いピークで、向かって右手は丸石沢である。つまり名も無い凡山だ。僕はブランド志向とは無縁というか、ノーブラが大好き。だから夏が好き..えへへ、実際そちらも好きだが..自分が気に入れば、どれもマイフェバリットとなってしまう。

若い頃の僕の仕事の中には、女優やアイドル歌手の発掘とか、育成(プロモーション)があり、手がけた女の子の中には、日本中誰も知らない人はいないほどの大スターになったアイドル歌手もいる。しかし僕が最初に会う彼女たちは、ごくごく平凡な中学生や高校生だ。おそらく一般の方々が見たら、この子達がトップスターに上り詰めるとは決して思わないだろう。ダイヤモンドも磨かざればただの石。そういう素質があるかどうかを見抜くのが、僕等の仕事なのだ。だから事務所には毎日芸能マネージャーやモデルエージェンシーのマネージャーが新人の前の前、道端で拾ったばかりの娘を連れてくる。僕等はその娘の腕をまくり、薬をやっていないかをチェックして、モノになるかを診断する。この娘はいけると太鼓判を押した彼女たちの多くは、CMで大企業の顔になったり、有名な歌手になったりしたが、当然そうでない娘もいるわけで、両親がそれぞれに愛人を持つなど大概複雑な家庭環境だったりする。だからといって、彼女たちの心がブスなわけではない。むしろその逆のことの方が多い。ノーブランドでも素敵な娘はいるのだ。同様にノーブランドの風景でも拾い物はかなり多い。結局は見る側の視点なのだと思う。
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[62] 長野県 大町 扇沢 雪解けの沢の流れ 安全な水よ何処へ 2002.5.9
僕の渓流や沢の楽しみといったら、その川の水を飲むことだ

例えば丹沢の水と一口にいっても、沢ごとに味はまるで違う。だから地方で旨そうな沢に出会うと、まず手ですくって飲んでみる。その水が旨ければ即500mlのペットボトルに入れ、車のエアコン噴出し口につけたドリンクホルダーに置く。例え前に水がなみなみと入っていても、出会った水の方が旨ければ、即刻入れ替えてしまう。これが旅の楽しみでもある

ところが最近困った情報を耳にしてしまった

北海道はキタキツネを媒介とする寄生虫のエキノコックスが蔓延しているので、生の水を飲むことは出来ない。地下から水が湧き出ている、その個所だったら安全かもしれないが、沢の水は限りなく危ない

本土の水はエキノコックスの問題はなく、どこも安全だろうと思っていたのだが、どうやら違うらしい。ペットとして飼われていたアライグマが、捨てられ、野生化している。その彼等にどうやら「トキソカラ症」を引き起こす「アライグマ回虫」が増加しているのだそうだ。この回虫が人間の体内に入り込むと、脳や心臓細胞の破壊など、死に至る場合もあり、かなり危険なのだ。所詮人災なのだが、なんとも悲しい話である

写真は扇沢駅から登山道を少し登ったところにある沢
バックの山なみは赤沢岳から鳴沢岳への稜線だ
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[63] 長野県 戸隠バードライン 朝霧に濡れるリンゴ畑 2002.5.10
戸隠バードラインは昭和60年7月26日に発生した、地附山の大崩落で、本来の道は閉鎖され、以後、善光寺裏手から七曲を経てバードラインに出るようになった。僕が最初にバードラインを走った時は戸隠側からの帰りだったが、まだ崩落前の地附山近辺で日産バネットラルゴのブレーキがフェードしてしまい、とても怖い目にあった記憶がある。

普段は夜に通過する七曲だが、この日は長野市内で車寝して、早朝七曲を目指した。写真は、霧がたちこめ、慎重にバードラインに向け登攀していたときに遭遇した風景である。
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[64] 長野県 戸隠バードライン 大谷地湿原 リュウキンカの花園 2002.5.10
戸隠に出かける時は、大概、東京を夕方に発ち、長野市内で食事と風呂をとり、長野の夜景を眺めながら七曲を経てバードラインに入る。直線コースを下り、上り詰めたカーブを曲がると大座法師池に到着する。ここには駐車場と公衆トイレがあるので、車寝場所と決めている。なにしろ池の向いにはコンビニまであるので朝食もバッチリと入手できるのだ。

大座法師池周辺は飯綱山を眺めるのにピッタリの場所だ。バードラインを戸隠に向かうと、右手に手打蕎麦の鈴家がある。この蕎麦店の隣が大谷地湿原である。5月上旬には湿原が全てリュウキンカで埋め尽くされる。湿原に降りるとオオヨシキリの大声がいたるところでこだましている。この頃湿原や周辺の散策路でミズバショウやニリンソウの群落にも出会える。
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[65] 長野県 黒姫 たんぽぽのガーデニングにうっとり 2002.5.14
黒姫駅入り口にあたる国道18号を県道36号線に入り戸隠方面に向かう。いつものパターンだ。直後、左手、民家の奥の空き地が黄色で敷き詰められているのを発見した。どうにも気になりUターンして空き地に入ってみた。そこにはタンポポがまるでイギリス庭園のように美しく咲いていた。本来ならば畑のはずのこの土地。減反のためなのか、それとも後継者がいないのか、今は野草達が主となっている
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[66] 長野県 戸隠 すっくと立つ華やかなこぶし 2002.5.14
春の戸隠は、バーダーは森林公園に集まり、キャンパーは牧場で騒ぎ、釣り人は鳥居川に夢中になり、観光客は越水ヶ原のミズバショウと忍者屋敷を訪れ、僕は戸隠牧場から黒姫に向かう間の山沿いに咲くコブシの花見にいそしむのだ
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[67] 長野県 戸隠 早朝の戸隠山と白樺林 2002.5.15
戸隠の中でも、戸隠連山を眺めるポイントとして好きな場所は、1つは鏡池、これは誰も文句ないでしょう。もう1つは越水ヶ原だ。飯綱山の裾野にあたる越水ヶ原は鏡池よりも標高は若干高く、美しい白樺林の後ろに、鎮座する連山を楽しめる

越水ヶ原は5月上旬にミズバショウ、中旬から下旬にかけてはクリンソウも咲き、そしてコバイケイソウの群落が現れる。
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