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[138] 奈良県 室生 室生の草紅葉 | 2002.10.14 |
三重県名張の赤目四十八滝は滝川となり、名張市内で宇陀川に合流する この宇陀川を上流に向かうと、室生湖を経て室生寺に出る。写真の草紅葉は名張からほんの少し県境を越え、室生に入った所で出会った風景だ。このあたりは松茸山と呼ばれる、旨い松茸の採れる地域。シーズンには松茸の直売もおこなわれている。名張市内はお洒落な店も多く、大阪に勤める方達のベッドタウンなのだ。近鉄大阪線で大阪難波までわずか1時間、東京で例えるならば中央線の八王子にあたるだろうか。しかし宇陀川沿いの田圃ではホタルの姿も見られるほどに、名張の自然は素晴らしい。僕は名張から室生、大宇陀、吉野、桜井へと続く道が特に気に入っている。車で走っていてもほっとするのだ。そしてカザグルマの自生地をはじめとして、自然の宝庫でもある点も、もちろん見逃せない。もっとも吉野から桜井に抜ける県道の狭さと勾配の凄さには、もうダメかと思った。この地域、なめてかかるとしっぺ返しもきつい [画像を表示] | |
[139] 三重県 名張 赤目四十八滝 不動滝 | 2002.10.17 |
名張市内から赤目四十八滝までは、ひなびた里山の風景が続く 名張で忘れてならないものは地酒。赤目四十八滝に行く途中にも酒造はあるが、この他にも小さな酒造を数件訪ねてみた。この地域の水は良質なので旨い地酒が出来るのだろう 室生寺や赤目四十八滝には昔ながらの土産物店が建ち並ぶ。そしてどちらもにも共通する土産に草餅がある。作りたての餅を抹茶で味わって欲しい。心が和むこと間違い無し。また自家製の漬物も見逃せない。和菓子と漬物に地酒を加えて、名張と室生の土産物としてお薦めする。松茸山のある地域なので、シーズンには安価に味わうことができるのも楽しみの1つだ 赤目四十八滝に行くには、この土産物屋の通りをぬけると日本サンショウウオセンターに出る。ここで入山料300円を支払い、渓谷沿いに歩くと、ほどなく行者滝に辿り着く。この滝から順番に見所を挙げると、銚子滝、霊蛇滝、不動滝、乙女滝、大日滝、千手滝、布曳滝、竜ヶ壺、斧ヶ渕、縋藤滝、陰陽滝、百畳岩、七色岩、姉妹滝、柿窪滝、横淵、笄滝、雨降滝、骸骨滝、斜滝、荷担滝、夫婦滝、雛壇滝、琴滝、琵琶滝、岩窟滝と、渓谷巡りができる。日本サンショウウオセンターを起点として布曳滝へは約30分、斜滝約1時間、最後の滝、岩窟滝までのフルコースだと最低1時間半はかかる。写真の不動滝だが、夏にはライトアップもおこなわれる [画像を表示] | |
[140] 奈良県 吉野 津風呂湖温泉 秋の風景 | 2002.10.20 |
吉野名物は柿の葉寿司。吉野の西、五条から下市、西吉野にかけては柿の名産地。柿の実のなる10月下旬から11月上旬の吉野の風情は格別なものがある。ことに奥千本からの木々の美しさと素晴らしい展望は、一度味わうと病みつきになる 吉野川から東の山に入ると津風呂湖に出る。この湖は1963年に津風呂川を堰き止めて出来た灌漑用の人造湖だ。そして関西ヘラブナ釣りのメッカでもある。しかし最近はバス釣り場としての人気も高い。この津風呂湖から吉野川に向かう途中の里山に津風呂湖温泉がある。立ち寄り湯として地元の人々に愛されている温泉だ。お世辞にもお洒落とはいえない温泉だが周りの里山の風景が美しい。写真は津風呂湖温泉の隣の畑に咲いていたセイタカアワダチソウのお花畑だ [画像を表示] | |
[141] 栃木県 日光 戦場ヶ原 元旦の戦場ヶ原 | 2003.1.1 |
紅葉の戦場ヶ原の美しさが忘れられず、元旦に訪ねてみた カラフルな紅葉と対照的なモノクロームな風景が広がる正月の日光は、華厳の滝も竜頭の滝も凍り、湯ノ湖は立っていられないほどのすさまじい寒風が吹き荒れていた 紅葉を撮影した戦場ヶ原のその場所は、おだやかな風景が広がり、雪に包まれた男体山の木々は、まるで墨絵で描かれているかと見間違うほどに美しい [画像を表示] | |
[142] 鳥取県 大山 里から眺める大山 | 2003.1.31 |
とあるコンピュータメーカーの研修会に招かれ、島根まで出かけることになったのだが、飛行機での往復はつまらんなと思い、大山や宍道湖、出雲も訪ねてみることにした。終わってみると鳥取、島根、山口、広島と中国地方をぐるりと巡るモバキャンの旅となり、久々に下関の河豚も味わうことが出来た 中国自動車道も空いているが、米子自動車道に入るとさらに交通量は減り、快適なドライブを楽しめる。この自動車道からの車窓はすこぶる美しいのだが、特に蒜山SAからの展望は素晴らしい。結局蒜山ICでは降りず、その先の江府ICで高速道に別れを告げ、毎度の行きあたりばったり旅を始める 実は大山を訪れるのは初めて。山陽新聞社から出版されている写真集「大山その自然と歴史」の中での大山は、見る方角により、これが同じ山なのかというほど、全く別な表情を持っていた。今回はその変容を実際この目で確かめたかったのだ。江府の里で出迎えてくれた大山は「星の王子様」に出てくる象を飲み込んだうわばみに似た容姿をしている。のんびりとした、この広い空間を毎日味わえるとは、ここの人たちは、なんと贅沢な暮らしをしていることよ。この風景に憧れ移住したペンションオーナーを紹介するテレビ番組を以前見たが、その気持ち分かるなぁぁ [画像を表示] | |
[143] 鳥取県 大山 里から眺める大山 Part2 | 2003.2.6 |
米子自動車道溝口ICを降りると、正面に伯耆富士が現れる 大山夏山登山道のゴールでもある弥山だ 頂上付近に雪をかぶっている、この季節の大山を見たかったのだ 溝口から見る大山はおだやかなコニーデ形、その背後に急峻な峰が連なっているとは誰しも想像できないだろう。この頂上付近に大山キャラボクの純林地帯がある。大山のように見る方角で全く違う容姿を持つ山として思い浮かぶのは長野県の黒姫山だ。観光パンフレットで扱われる黒姫山の大半は黒姫高原、つまり黒姫山の東側から見た容姿だ。しかし黒姫の北から北西にかけて、つまり新潟県妙高高原や笹ヶ峰高原から見る黒姫山は、観光パンフレットで見かける山と同じものであるとは思えない。さて次は大山夏山登山道の入り口でもあり、スキー場のある北側に廻ってみるとしよう。果たしてどんな容姿を見せてくれるのか楽しみだ [画像を表示] | |
[144] 鳥取県 大山 夏山登山道付近から見る大山 | 2003.2.10 |
米子自動車道溝口ICから伯耆富士に向かい、裾野をぐるりと北側に廻ると牧場が現れる。大山放牧場だ。雪に覆われた牧場も風情があってよい。ここからいよいよ山道らしくなり慎重に大山寺に向かう。車のタイヤは一年中スタッドレスを履いているとはいえ、アイスバーンには気をつけないと痛い目に会う。写真は大山登山のメインルート、夏山登山道入り口をぬけスキー場に向かうその道沿いで撮影したものだ。春から夏にかけては、さぞかしブナの緑が美しいに違いない。その木々の先に弥山、剣ヶ峰、三鈷峰の北壁が素晴らしいパノラマで展開している。しばしこの風景を楽しみ先を急ぐ。今夜は境港で旨い魚料理でも..と企んでいるからだ [画像を表示] | |
[145] 鳥取県 皆生温泉 皆生海岸に霞む大山 | 2003.2.14 |
大山に別れを告げ、境港を目ざして日野川沿いに海岸に向けて走る。河口には金色に輝く葦原が続き、水面にたくさんの鳥たちがくつろいでいる。美しい光景だ。日野川が海に注ぐ、そのすぐ西側に皆生(かいけ)温泉がある。皆生温泉は渚百選にも選ばれた弓ヶ浜海岸の一角にあり、ここから境港まで美しい海岸線が続く。夏には海水浴場として賑わうこの海岸も、さすがに今は誰もいない。日野川はサクラマスの遡上する川だ。大山近くの本流や支流はイワナやヤマメ釣りのポイントでもあり、米子の釣り師達に愛されている川でもあるが、上流の日野町根雨JR伯備線の鉄橋下では越冬するオシドリが数百羽も集まる。バードウォッチャーにとっても貴重な川なのだ。さきほどまでいた雪に包まれた大山も、この海岸からは霞んだ姿しか見せてくれなかった [画像を表示] | |
[146] 島根県 中海 蘇れ中海よ | 2003.2.20 |
境港に着いたのはとっぷりと日も暮れた7時頃。旨い魚を食べたくて地元で有名な和食店に出向いたのだが、席についた途端「こりゃ失敗だな」と思った。長らく旅をしていて痛感するのは、観光客相手の店で良い思い出の店は少ない。勘はあたり、出てきた海老はイバラモエビのようで期待したのだけど、味は冷凍品かと思うレベルでガッカリ。刺身の鯛も養殖モノのようだ。ダメだと分かったら即撤退する主義。夜の境港漁港に車を停め、ネオンの灯る路地裏を散歩する。しかし予想した境港と現実の飲み屋街のギャップは大きい。活気がないのだ。小料理屋に入り、女将にそのことを告げると、サバ漁の不振で境港に寄港する漁船も減り、山口の漁船が新潟沖にまでイカ漁に出掛けているのが現実だそうだ。演歌の似合う飲み屋街を後にして漁港まで戻り、屋台のラーメン屋を覗くとアニキ達がコップ酒で盛り上がっている。仲間に入れてもらいラーメンをいただく。うま〜い。やっぱり食事に陽気さは大事なおかずだ。今日一日で一番のご馳走だった。さて寝るとするか..と..モバキャンする公園で夜空を見上げるとオリオン座が鎮座していた 翌朝、霜柱の残る公園を後にして、水木しげるロードを抜け、境水道大橋を渡り美保関に向かう。日本海越しの大山を見たかったのだ。美保関は小さな漁港でイカの干物を軒先に吊るした土産屋が印象的。美保神社に参った後、目的の大山を見に海岸に出たものの、残念ながらモヤの中に包まれたショットしか撮影できなかった 写真は下宇部尾付近の中海だ。中海はアカエイの産卵場所としても知られる日本でも貴重な汽水湖であり、そしてこの風景の先が問題の本庄の干拓地である。そもそも中海は1700年代からカタクチイワシ漁を巡り本庄と下宇部尾で対立があったほどに大漁の場だった。そこに境水道の防波堤が出来てウナギやアカガイの漁獲がぐんと減り、そして本庄の干拓で潮の流れが変わり、コノシロの大量死の発生、また宍道湖のシジミを含めて、貴重な生物の生態系に大きな影響を及ぼしている。宍道湖、中海の貴重な資源を全滅させてまで、農地を作る必要性はどこにあるのだろうか。有明海と全く同じだ。土建族議員と官僚、そして地元自治体権力者の愚挙が地方の活力を奪い取っている。なんと中海の名物であるハゼの2001年漁獲高は例年の1/10まで激減しているのだ。オダエビ、ゴリ、ヒイラギ、サヨリなど貴重な生物の減少に歯止めがかかるのはいつの日だろうか [画像を表示] | |
[147] 島根県 島根半島 のどかな北浦海岸 | 2003.2.24 |
美保関の東岸は美しいリアス式海岸の名所だが、いかんせん時間がなく、神社を参っただけで今回は残念ながらパス。そこでとりあえず下宇部尾から北浦海岸に出て西に向かうことにした 観光地としての島根半島の拠点ともいえる場所が、この写真の北浦海岸だろう 夏には遠浅の海水浴場として人気の場所だ。釣り人は磯でクロダイを狙い、アウトドア派はシーカヤックをくりだす。海の生物ウォッチャーは、夏場の磯辺で美しいウミウシにも出会えるだろう。しかしもう1つの顔も北浦は持っている。すご〜く地味ではあるが鉱物採集マニアにとっても北浦は貴重な場所なのだ。千酌湾の東端にある古浦ヶ鼻ではバビントン石やブドウ石が、また北浦から加賀周辺にかけてはメノウも採れる 北浦から洗濯岩のある大芦海岸までの間は奇岩、洞窟もあり島根半島は、まさにフィールド派にとってはたまらん場所なのだが、しかし不気味な存在も忘れてはならない。大芦海岸の西、鹿島には人目を忍ぶように島根原発が鎮座している。国立公園でもある美保関リアス式海岸、そして宍道湖のすぐ隣に原発があるのですよ。しかもこの傍には活断層もある。しかし島根半島や松江を訪れる人の多くは、原発の存在に全く気づかず帰宅するのではないだろうか。こんなにも貴重な自然、そして県庁所在地のすぐ近くに原発が存在するとは、やはり故竹下登元首相の力なのだろうか [画像を表示] | |
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