ごく当然のように、身の回りにゆったりとした時間が流れる平野の町をさらにぶらりと歩く。 自転車に追いこされながら、人に道を聞きながら‥‥
こうした町ならではの商店や、古い喫茶店などの中を往く。 まずしく、寂れた感じはしない。この町は豊かだ。 老人ばかりの町ではない。「急ぎ過ぎない活気」という表現があるのなら、そう表したい。
止むをえず取り壊した家屋跡の駐車場にも、この町の気風は残る。 井戸は決して埋めない。 こんな場面をいくつも見てきた。