中は、4〜5畳の広さしかない、小さな博物館。
そこに、昭和20年代から30年代に駄菓子屋や祭りの露店で並んでいたような駄菓子・駄玩具の類いが詰め込まれている。
人手に頼って集めたのではない。
この寺の住職が、小さい頃から集めてきた、まさに個人的な「思い出の玉手箱」なのだ。
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最初、昔から専門家たちに「町そのものが博物館」と言われて続けてきた旧平野本郷の町で、自分たちの素顔の歴史を残していこうと考えた時、自分のおもちゃ箱を公開したいと思ったそうだ。
この町には他にもさまざまな「私設博物館」があるけれど、どれも、ここの住職のようなごく個人的な想いに始まり、そして敢えてそれで収束することをめざした、行政の息のかからない、本当に町の人々が作り上げた博物館なのである。
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