ワサビ峠を出てしばらくすると、ガレてはいても穏やかだった尾根道が嘘だったように、倒木や風化した崗岩で荒れた道が始まる。
軽い靴の人たちはこのルートを選ばないのか、一気に団体さんが少なくなる。 ちょっとばかり心細くなりながら、「慣れてるふうの人」を見つけては、その背中を見失わないように、がんばって歩くしかない。