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テレビのニュースで見た記憶だと、天然水を販売する事業を初めて日本で行おうとした方は、埼玉の人だったように思う。自分の敷地に湧き出る水を商品化しようと努力されていた。当時水を買うという習慣は、日本では殆どなく、その後話題も上らず、その事業が果たして成功したのか、どうかも覚えていない。その後大手メーカーがこぞって水の販売を始め、現在に至っているが、市販の天然水はフランス産のように、無殺菌の天然水そのものではなく、煮沸や濾過など加工されたものが大半なのも事実だ
秩父荒川沿い、上長瀞にある天然氷製造メーカー、阿左美冷蔵の氷は天然水そのもので作られている。山中にプールを作り、そこに沢の水を引いて氷を作っている。ご主人に伺うと、作業は10月から始めるが、落ち葉などのゴミの清掃がとても手間なのだそうだ。ここの氷は甘いと評判だが、この甘さは、水の湧く、山の土そのものが大いに関係している。つまり落葉樹の林が良い腐葉土を作り、結果として旨い水は誕生するのだ。だから山林を守ることが旨い氷を作る秘訣かな..と..ご主人はかき氷を作りながら話してくれた
天然氷に天然素材による自家製シロップをかけたかき氷の味は、喉ごしもよく、爽やかな後味の逸品だった
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