きままに車寝旅 モバイルキャンパー
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[258] 栃木県 星野 四季の森 梅とカタクリ 2004.2.25
栃木市星野町のセツブンソウとカタクリは野草ファンに人気なのか、最近は観光バスをチャーターして訪れる人達を見かける。女性も多く、まぁぁ年パイの方が多いのだが、しかも高価な一眼レフカメラを首から下げている。観光地で男性がご立派なカメラを披露しているのはよくあることなのだが、バスから降りてくる女性の多くが高級一眼レフカメラをぶら下げている姿は、あまり見かけない。やはり可憐な野草は女性のハートを射止めるのか、なんちゃってカメラでないところに、その情熱を垣間見れる。今後、一眼レフ・デジカメは野草好きな中高年女性にとって魅力的な存在でないと生き残りは厳しいんだろうなぁぁ

梅の花の下には可憐なカタクリが一面に咲いている。写真だと殆ど分からないかも知れないが、ピンクのアクセントが美しい
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[259] 埼玉県 寄居 寄居のみかん山 2004.3.2
群馬の秋間梅林を訪ねた帰り、地図帳を見ると荒川長瀞の東側に果樹園のマークがついていることに気付いた。どうやらミカンのようだ。細い山道も面白そうだし、道草をしてみることにした。花園ICで下車、波久礼から寄居橋を渡り金尾に出る。ここから細い山道に入り、ぐんぐん登ると小林に出た。小林みかん山と呼ばれる地域だ。3月はミカンの旬ではないが、夏みかんや柚子が実っていた。このあたりの水は旨い。金尾の五井戸と呼ばれ、名水が点在している。さらに山道を進むと風布に出た。風布みかん山と呼ばれ、観光果樹園が点在している。小林、風布にみかんが実るのも、このあたりが盆地で山の斜面のほうが暖かいからだ。小林から風布にかけて、のんびりとした山村の風景が続き、それが予想外に美しく感じるのも、ミカンの葉の緑と黄色や橙の実のコントラストがなせる技なのだろう
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[260] 埼玉県 高麗 巾着田 早春の巾着田 2004.3.5
関東に住む花見好きは3月に入るとソワソワし始める。緑が恋しくなるからだ。関東地方は3月に入ると、途端に梅が咲き始める。その梅の咲く周辺の田畑を巡れば、野花の元気な姿に出会えることを皆が知っている

春の訪れを感じたくて、埼玉の巾着田に出かけてみた。バーダーだと高麗川に集まるキレンジャク、ヒレンジャクがお目当てなのだろうが、僕はオオイヌノフグリのお花畑を見たかった。どこでも見られる野草だが、ここ巾着田のオオイヌノフグリは見事だ。美味しそうなノビルやタネツケバナ、そしてホトケノザも咲いていた。穏やかな高麗川にはハヤの仲間だろうか、魚たちが群れている。その魚を狙いカワセミがジャンプする

埼玉はうどんが名物。だから昼飯はもちろん饂飩だ。高麗の旨いうどんを食べたら、青梅の梅でも見にいくとするか
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[261] 東京都 青梅 梅ヶ谷峠の梅林 2004.3.9
高麗川の巾着田でオオイヌノフグリのお花畑を見た後、青梅の梅を見に出かけてみた。飯能を経て、岩蔵温泉のある小木曾を流れる黒沢川沿いに梅が咲いていたので立ち寄ってみる。畑の中をぬけ川原に辿り着くと、川岸の向こうに見事な梅が咲き誇っていた

青梅といえば梅の公園で知られる吉野梅郷がつとに名高いが、いかんせん人が多く、ひっそりと風情を楽しむどころではない。梅の花は、やはりもの静かな空間で味わいたいものだ。吉野梅郷には立ち寄らず、そのすぐ手前の和田橋から五日市に向かう県道に入る。目指すは梅ヶ谷峠だ。この道は五日市から八王子方面への抜け道として、よく利用しているのだが、その名の通り、峠を下った先の街道沿いには規模は小さいが梅林が点在している。ここは観光コースとは無縁の場所なので、お気に入りの梅見ポイントなのだ。予想通り梅林を独り占め。ゆったりと花見を堪能できた
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[262] 長野県 開田高原 開田高原の白樺林 2004.3.12
早春の岐阜高山から郡上八幡を目指し、木曽福島から国道361号線に入り、開田高原に向かった。新地蔵トンネルを抜けると、そこは開田高原だ。あいにくの天候で御嶽山は見えなかったが、鉛色の空を背景にした雪の白樺林は妖しいほどに美しく、雪を踏みしめながらの散歩は久々の快感だった
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[263] 岐阜県 朝日村 早春の朝日貯水池 2004.3.17
開田高原の渓流は既に解禁となっているのか、今年初めてのヤマメやアマゴ、イワナを求め、釣り人が真剣なまなざしで糸の動きを見つめている。このあたりを境に東はヤマメ、西はアマゴの生息圏となるのだ。まだ雪の残る開田高原から飛騨高山に向けて国道361号線を走るが、予想よりも道幅は狭く、林道ドライブを味わいながら長峰峠を越えると日和田村に出た。ようやく岐阜県に入ったのだ。出会う車も少なく、さらに先を急ぎ高根村に入ると、一面氷の高根乗鞍湖が現れた。凍結はだいじょうぶだろうかと、細く曲がりくねった湖畔をゆっくりと走る。上高地、平湯経由で高山に抜ける感覚でいたのだが、予想は大ハズレ。こりゃ遠いわ。この地点で平湯をやっと抜けたところとほぼ同じだもんな。この先が朝日村の朝日貯水池のはずだ。朝日村といえば秋神温泉の「氷点下の森」を思い出すが、いまいる高根乗鞍湖の西側の山向こうで氷祭りがおこなわれているはずだ。秘境と呼ばれるのも理解できる。やっと辿り着いた朝日貯水池も一面氷が張り詰めていた。高山への道のりはまだまだ続く
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[264] 岐阜県 高山 ふきのとう 2004.3.19
木曽福島から国道361号線を開田高原、朝日村を経て、ようやく高山に到着した。長い道のりだった。さすがに腹ペコで、適当な蕎麦屋に入り昼飯を食べる。久々の高山だが、相変わらず観光客は多く、店も賑わっていた。有料駐車場に車を停め、三町の古い町並を散歩する。最初に高山を訪れたのは昭和50年、大学3年の時だった。北海道を一周し、海岸線沿いに青森、秋田、山形、新潟まで走ったところで友人達と別れ、そのまま一人佐渡に渡り、フェリーで富山にぬけ、そこから高山本線に乗り、高山に出た。レンタサイクルを借りて町はずれまで適当に走っていると、1軒の貸し本屋があった。当時でも東京では貸し本屋は既に見られなくなっていて、懐かしさがこみあげ、さっそく入店して本棚を眺めていると、体に鳥肌が立つのが分かった。手塚治虫の「0マン」など発刊された当時の単行本がズラリと並んでいるのだ。昭和30年〜40年頃まではコミックとは呼ばず、漫画、あるいはマンガが主に使われていた。この手の単行本の漫画は床屋で読むか、貸し本屋で借りるかが常であった。目の前の稀少な漫画達には、貸し出し料金1日10円の値札が付いている。店には年老いたお婆ちゃんがいるだけだった。僕はお婆ちゃんにいくつかの本を売ってはくれまいか相談してみた。お婆ちゃんは「どこから来たのか」と訪ねてきたので、「東京から来た」と応えると、「こんな漫画本でよければ」と、とても安価な価格で譲ってくれた。それ以後、幾度か高山を訪れているが、ここの人達は本当に親切だ。来るたびに心が安らぐ。町中にレイドバックした空気が漂っているんだな

写真は高山の町を散歩していた時に出会った、民家の畑に咲くフキノトウだ。田圃の畦道や渓流沿いに咲くフキノトウとも違う、不思議な光景だった
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[265] 岐阜県 下呂 中山七里 2004.3.24
高山から郡上八幡を目指して国道41号線を宮川沿いに下呂に向かう。宮峠を越え、久々野までくると道は飛騨川に出会い、以後飛騨川沿いのドライブを満喫する。飛騨小坂にはカヌー公園があり、水遊びが楽しめる。下呂温泉に着いたのは既に夕暮れ時だった。温泉に浸かり、夕食はドライブインで焼肉を食べ、川原で車寝した

翌朝の天候は曇り、国道41号線を南下すると、やがて流紋岩による奇岩が連なる地帯に出会った。中山七里だ。下呂から飛騨金山まで益田川(飛騨川)沿いに約28Km続く、この奇岩の景観は濃飛流紋岩が堆積して出来たものだ。秋の紅葉の名所としても知られ、哀愁漂う吊り橋や、鉄橋を渡る高山本線の列車など見所も多い
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[266] 岐阜県 郡上八幡 宗祇水 2004.3.27
下呂から国道41号線を南下し、中山七里の奇岩を見ながら金山に出た。ここから馬瀬川沿いに郡上八幡に向かう。郡上八幡に辿り着くまでに、さらに和良川、入間川に沿って走るのだが、方須地区の和良川堤防沿いに咲く桜は残念ながら時期も少々早くて見られなかったが、いずれの川も実に美しい清流であった。和良川の鮎は美味として全国的にも知られており、またオオサンショウウオの生息地もあるなど、いかにこの地域の水が良質かが窺い知れる

郡上八幡は水の町といわれるように、長良川の支流、吉田川は美しく、また町の家々の路地には水路がめぐり、鯉やイワナ、アマゴたちがゆったりと泳いでいる。その中でも水の町郡上八幡を代表する場所が名水百選に1番手として取上げられた宗祇水(そうぎすい)だ。昔はここで野菜を洗ったり、洗濯もしたようだが、現在は観光客が訪れる以外は訪れる人も少ないようで、静寂の一時を味わえた
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[267] 岐阜県 郡上八幡 春の竹林 2004.3.31
愛知や岐阜を訪れると関東圏から関西圏に入ったように感じ、旅に出たという感慨に浸れる。しかし東北や甲信越だと関東圏の臭いがどこまでも引きずっているように思う。この微妙な風景の違いはどこにあるのだろうか。おそらく竹林と照葉樹林の作り出す里山の風景にあるのではないだろうか。関東にも、もちろん竹林はあるのだが、総じて暗いのだ。比較して、西日本の竹林は底抜けに明るい。まだ春には少し早い里山に、眩しいほどの緑のそよ風を送ってくれる竹林を見ると、なんとも心が和む

郡上八幡の土産店を抜け、田畑のある里山に出かけてみた。春の風を感じたかったからだ。微かな風に竹たちは柔らかく揺れ、その上空からは、月がこちらを優しく見つめていた
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