クズ


マメ科/クズ属

クズ
撮影 いがりまさし 9月14日 兵庫県香住町

和名 クズ

由来
葛。かつて大和(奈良県)の国栖(くず)地方の人がこの植物の粉を売り歩 いたことから、クズの名がついたといわれている。現在でも吉野では葛粉を採っている。葛切りや葛餅などのお菓子は有名。つい最近まで根から粉(でんぷん)を採って食用や薬用、葉は肥料、茎はせんい資源にと重要な資源植物であった。

花期 7〜9月
特徴 大きな葉の陰に隠すように、赤紫の花を咲かせる。秋の七草のひとつ。市街地でもフェンスにからまって咲く。花盛りのころはあたり一面に甘酸っぱいぶどうのような香りを放つ。根から採った葛粉でつくる葛切りや葛餅などのお菓子は有名。新芽や花は山菜。多年草。


赤紫色。


長さ18〜20mm。赤紫色の蝶形花は下から順に咲きのぼる。花びらにある鮮やかな黄色の斑点は、昆虫を誘う蜜の目印。

草丈 つる性。覆いつくすように伸びた茎は長さ10mにもなる。基部は木質化する。全体に褐色の粗い毛があり触るとざらつく。
互生。3枚の小葉からなる葉(3出複葉)。小葉は長さ10〜15cmほど、円形〜楕円形。頂小葉がさらに3裂することがある。小葉の形には変化が多い。葉裏は 白っぽい。
生育地 平地の車道沿い、空き地や河原、土手、山野の林の縁にふつうに見られる。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • ハマナタマメ
    暖地の海岸に生える。花序につく花はまばらで葉に光沢がある。

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