カンスゲ


カヤツリグサ科/スゲ属

カンスゲ
撮影 いがりまさし 4月22日 愛知県設楽町

和名 カンスゲ
寒菅。

由来
冬も葉が枯れないことから。

花期 3〜5月。(果実期を含む)。
特徴 冬も葉が枯れない常緑のスゲの中では比較的大型で、果苞がくちばし状にとがって水平に張り出すのが似た仲間と見わける特徴。多年草。


カンスゲ
果苞は先が水平に張りだす
撮影 いがりまさし


果実期の雌花は緑黄色。雄花は薄茶色。花の時期にはクリーム色の雄花の葯が目立つ。


スゲの仲間は果実期の雌花が識別の重要なポイント。雄花は花の時期はクリーム色の葯が目立つが果実期は淡褐色の鱗片だけが残る。雌花の果苞はくちばし状にとがって水平に張り出す。

草丈 20〜40cm。
常緑で縁がざらついてこすると痛い。
生育地 山地の林下。杉林のような暗い環境にも多い。
分布 本州、四国、九州。


(似た物)
  • ヒメカンスゲ
    葉も花序も細く繊細。雌花の果苞は水平に張り出さず茎にそって斜め上を向く。小穂のつけねの茎が暗紫色になる。

TOP | HOME | 用語解説