マムシグサ


サトイモ科/テンナンショウ属

マムシグサ
撮影 いがりまさし 5月6日 東京都稲城市

和名 マムシグサ
蝮草。

由来
茎(偽茎)のまだら模様がマムシの体に似て見えることから。

花期 4〜6月。
特徴 テンナンショウの仲間では最も広く見られるもの。色や形に変異が多い。細長い壺のような部分は仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれ、淡緑色から紫褐色まで変化が多い。花はその中に包み隠されている。2本の葉柄を立ててその先に複葉をつける。多年草。


仏炎苞(ぶつえんほう)は淡緑色〜淡紫褐色で白いすじがある。


花はふつう雌雄異株。この仲間は若い株が雄花、大きな株は雌花となる。時々雄花と雌花が同居した中間段階の株も見られる。花には花被がなく、雄花は葯と花粉でうす紫色、雌花は子房が露出して黄緑色に見える。

草丈 20〜50cm。
葉は2枚。仏炎苞(ぶつえんほう)と同じぐらいか下に展開するものが多いが変化がある。7〜17小葉からなる鳥足状複葉。
生育地 湿った林内などやや暗い場所を好む。
分布 関東地方以西、四国、九州。


(似た物)
  • オオマムシグサ
    北海道、近畿以北。大型。仏炎苞は暗紫色、口辺部はやや広く開出。

  • ムラサキマムシグサ
    東北、関東、長野。仏炎苞は暗紫色。

  • コウライテンナンショウ
    北海道、本州。仏炎苞は緑色。

  • 他にも地方的に分布が限られたのもが多数ある。

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