キツネノカミソリ


ヒガンバナ科/ヒガンバナ属

キツネノカミソリ
雄しべは花びらから外に突き出さない
撮影 いがりまさし 7月30日 愛知県豊橋市

和名 キツネノカミソリ
狐の剃刀。

由来
細い帯状の葉を狐が使う剃刀に見立てたことからついた名前。

花期 8〜9月。
特徴 形はヒガンバナに似ているが色は橙色なので、その点で確実に識別できる。花の頃、葉は見あたらないが、春に地上に現れ夏までには枯れてしまうからである。花茎は折れやすく暗紫色を帯びる。花が終わると黒い種子ができる。球根に毒がある。多年草。


橙色。


花茎の先に3〜5個の花を横向きに咲かせる。雄しべが花びら(花被片)とほぼ同じ長さで突き出さないことが特徴。花びら(花被片)の下部は筒状になっている。

草丈 30〜50cm。
スイセンに似た形の葉だが、早春に現れ花が咲く頃にはすっかり枯れてしまう。
生育地 薄暗い林の下。肥沃な土壌を好む。
分布 本州、四国、九州。


(似た物)
  • オオキツネノカミソリ
    雄しべが花びら(花被片)よりも著しく長く突き出す。

  • ヒガンバナ
    花は真紅で花期は秋の彼岸の頃。田のあぜなど日当たりの良い所に咲く。

TOP | HOME | 用語解説