ホウチャクソウ


ユリ科/チゴユリ属

ホウチャクソウ
花は1〜3個ずつぶら下がる
撮影 いがりまさし 5月24日 秋田県田沢湖町

和名 ホウチャクソウ
宝鐸草。

由来
下向きの花を、寺院の堂塔の四隅の軒に吊された大きな鈴(宝鐸)に例えた。

花期 4〜5月。
特徴 あまり開かない花をぶら下げるユリ科の仲間はいくつかあるが、そのなかでホウチャクソウは茎が枝わかれするのが特徴。また、花は1〜3個ずつつけるのもポイントになる。多年草。


緑白色。先端は緑色が濃い。


枝先に1〜3個の花を下向きにつける。花被片は6個。基部はやや袋状の距になっていて蜜をためる。

草丈 30〜60cm。
互生。無毛。卵状楕円形で先がとがっている。裏面は淡緑色で光沢があり、3本の葉脈が目立つ。
生育地 杉林、竹林、丘陵の林内。やや湿った所では大きな群落をつくる。薄暗い環境を好む。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • ナルコユリ
    枝は分岐しない。

  • チゴユリ
    花はよく開いてユリらしい形になる。明るい雑木林の下。

  • キバナチゴユリ
    和歌山県、四国、九州に分布。

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