ノカンゾウ


ユリ科/ワスレグサ属

ノカンゾウ
撮影 いがりまさし 8月2日 愛知県作手村

和名 ノカンゾウ
野萱草。野甘草。

由来
野原に生えるカンゾウ類ということでついた名前。赤色が強いものをベニカンゾウと呼ぶこともある。

花期 7〜9月。
特徴 田のあぜなどに生え、橙赤色の花びら(花被片)が6枚であることが特徴。また、花茎につく葉がない点がハマカンゾウと見わけるポイントになる。若葉は甘みがあっておいしい。果実は結ばない。多年草。


橙赤色から赤褐色まで変化は多い。


上部に苞葉をつけた長い花茎を出し、10個前後の花をつける。花びら(花被片)は6個で、先はやや反り返る。早朝に咲き1日でしぼむ。

草丈 50〜70cm。
質はやや薄く、冬には枯れる。線形で無毛、株から叢生して2列に並んで斜めに立ち上がる。先はやや垂れ下がる。
生育地 道ばた、堤防、野原、小川のほとり、溝の縁、田のあぜなどのやや湿り気のある場所。
分布 本州、四国、九州、沖縄。


(似た物)
  • ヤブカンゾウ
    くしゃくしゃとした重弁。

  • ハマカンゾウ
    海辺に生える。葉はやや厚く冬を越す。花期が長く秋まで咲いている。

  • キスゲ
    花は黄色。夕方から咲く。

  • キツネノカミソリ
    雑木林の下など薄暗い所に生える。花が咲くころは葉がない。ヒガンバナの仲間。

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