ショウジョウバカマ


ユリ科/ショウジョウバカマ属

ショウジョウバカマ
花はボール状に集まる
撮影 いがりまさし 4月4日 愛知県葦毛湿原

和名 ショウジョウバカマ
猩々袴。

由来
地面に広がった葉を袴に、花を猩々の赤い顔に見立ててついた名前。能の猩々の衣装によるという説もある。

花期 3〜7月。
特徴 紅紫色のボール状の花がこの仲間の特徴。似た種類は南の地方に多く、関東より北では似たものはほとんどない。花と花柄との境が少しふくれるのが似た仲間と見わける際のポイント。花が終わると高さが50〜60cmくらいまで伸び、果実ができる頃まで緑色に変化した花びら(花被片)が残る。常緑の多年草。葉の先に小苗ができる特徴がある。


淡紅色〜濃紅紫色まで変化が多い。まれに白色のものもある。


10cmほどに花茎を伸ばして、先端に10個前後の花を横向きにつける。花びら(花被片)は6枚。

草丈 10〜30cm。
ロゼット状になって叢生する。長楕円形で、やや厚く光沢がある。茎には鱗片葉が数個つく。
生育地 平地の田のあぜで見かけることもあれば、山地の沢沿いで見かけることもある。また高山の雪田あとで咲くこともあり生育環境は幅広い。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • ツクシショウジョウバカマ
    九州の山野に生える。花と花柄の境がふくらまない。花は白〜淡紅色。

  • シロバナショウジョウバカマ
    ショウジョウバカマの変種で花が白いだけでなく葉が薄く縁が細かい波状になる。関東以西の太平洋側〜四国に分布。

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