カタクリ


ユリ科/カタクリ属

カタクリ
撮影 いがりまさし 5月17日 新潟県佐渡

和名 カタクリ
片栗。

由来
古名のカタカゴに由来する。

花期 3〜5月。
特徴 スプリングエフェメラルという言葉がよく似合う可憐な野草である。かがり火のような紅紫色の花と、斑模様の葉が特徴だが、写真のように斑がない系統もある。地中に鱗茎(りんけい)が1個があり、毎年、下方に新しい鱗茎(りんけい)をつくる。種子はアリによって散布される。芽生えて花が咲くまで7〜8年もかかるという。落葉樹林の下などに大きな群落をつくる。多年草。


紅紫色。


1本の花茎の先に1個の花を下向きにつける。晴れた日は大きく反り返り、花被片のW字状の斑紋と長短6個の濃紫色の雄しべ、先が3裂する雌しべが現れる。雨の日や夜間は花を閉じている。

草丈 15〜30cm。
花を咲かせない若い個体は葉が1枚、開花個体は葉を2枚つける。地中から長い葉柄を伸ばす。長楕円形。表面にふつう淡紫色の斑紋がある。
生育地 低地から山地の落葉樹林内。高原のスキー場や開墾地など。土の深い斜面に生育する。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • ショウジョウハカマ
    10個前後の花をかたまって咲かせボール状になる。湿り気のある場所を好む。

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