リュウノウギク


キク科/キク属

リュウノウギク
撮影 いがりまさし 10月27日 愛知県新城市

和名 リュウノウギク
竜脳菊。

由来
葉に独特の香りがあり、その香りを医薬や香料として使われた竜脳に例えた。薬用。

花期 10〜11月。
特徴 舌状花が白く、葉の裏が白くなる野菊のうち、山地に生えるのはリュウノウギクだけ。ほかのものは海岸に生える。茎の下部は木質化し、上部で多数に枝わかれする。花期の頃には茎が倒れることが多い。茎や葉に白い毛がある。岩場によく生え、特に石灰岩地に多い。多年草。


白色。花期の終わり頃は舌状花が赤くなる。


頭花は2.5〜5cmほどになる。中心部に黄色い筒状花があり、そのまわりに白い舌状花が並ぶ。総苞の長さは約7mmの半球形で、総苞片は3列でほぼ同じ長さになる。

草丈 40〜80cm。
互生。葉は3裂して縁に大きな鋸歯がある。基部はくさび形に細くなるものが多い。表面には細かい毛がある。裏面は灰白色の毛でおおわれる。。
生育地 日当たりの良い山野、崖地、岩場。丘陵、雑木林、林、林縁などでも見られる。
分布 本州(福島・新潟以西)、四国、九州(宮崎)。


(似た物)
  • ノジギク
    西日本の海岸。葉の基部が心形になる。

  • ワカサハマギク
    リュウノウギクの変種で、やや大型だが外見で見わけることは難しい。三重県〜鳥取県に分布。主に日本海側の海岸。

  • イワギク
    葉は深く切れこんで裂片が細い。頭花は大きく4〜6cm。点々と隔離分布するまれな種類だが、最近林道の法面の吹きつけ植物に混じって帰化しているものもある。

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