ヨメナ


キク科/ヨメナ属

ヨメナ
実の冠毛はごく短く目立たない
撮影 いがりまさし 10月6日 愛知県豊橋市

和名 ヨメナ
嫁菜。

由来
古くから、早春に若葉を摘んで食用にした。若葉を摘むのは嫁であったとか、嫁は優しくて美しいからなどの説があるが、はっきりしたことはわからない。

花期 7〜10月。
特徴 野菊の仲間は種類が多く見わけ方が難しいが、花の終わった果実がポイントになる。ヨメナの仲間は果実の冠毛が1mm以下なので、1cmほどあるノコンギクの仲間と見わけられる。茎は上部でよく枝わかれする。地下茎を伸ばして増殖するほか、種子でも繁殖する。冠毛の長さは0.5mm。多年草。


花びら(舌状花)は淡青紫色。


頭花の直径は約3cm。果実の冠毛は0.5mmほど。

草丈 50〜120cm。ふつう茎は直立するが倒れていることも多い。
互生して柄はなく披針形。粗い鋸歯があり無毛で光沢がある。
生育地 田のあぜ、路傍の草むらなどの湿った所。畑の縁、川岸の土手でも見られる。
分布 本州(中部以西)、四国、九州。


(似た物)
  • オオユウガギク
    葉の切れこみが深く果実の冠毛は1mmほど。西日本に多い。

  • ユウガギク
    本州の青森県以南から近畿地方までに分布。葉は薄く、切れこみが深い。舌状花はふつう白。

  • カントウヨメナ
    冠毛の長さは0.25mm。静岡県以北に分布。

  • ノコンギク
    冠毛は1cmほどと長い。葉の両面に剛毛がありざらつく。

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