ヒレアザミ


キク科/ヒレアザミ属

ヒレアザミ
撮影 いがりまさし 5月4日 山梨県甲府市

和名 ヒレアザミ
鰭薊。翼薊。

由来
茎にひれがあることからついた名前。ユーラシアに広く分布していて、日本には古い時代に帰化したといわれている。江戸時代にはヤハズアザミと呼ばれていた。

花期 5〜7月。
特徴 荒れ地や土手に生え、アザミに似た花をつけ、茎にひれがあれば、まずヒレアザミである。同じような形になるものにトウヒレンの仲間があるが、こちらは山の草原や林に生える。鋭い刺が多数ある。冠毛は羽毛状にならずにすぐに落ちる。越年草。茎にひれのあるアザミに似た仲間は、何種かの帰化種があるが、いずれも現在のところまれな種類。(似たものの項参照)


紅紫色。


茎の上方に数個の頭花が集まって咲く。頭花は筒状花で深く5裂する。総苞片は先端が刺になっている。

草丈 70〜100cm。
不規則に羽状に裂ける。刺が多い。裏面は白色の毛でおおわれる。
生育地 河原の土手、路傍、空き地。
分布 本州、四国、九州。ユーラシア原産。


(似た物)
  • ヒメヒレアザミ
    ヒレアザミにくらべ、やせ型、頭花が少ない。総苞片の数も少ない。

  • アメリカオニアザミ
    根生葉は羽状に深く切れこみ、大きなロゼットをつくる。

  • ゴロツキアザミ
    頭花は枝先に1個ずつつく。

  • オオアザミ
    葉脈に沿って銀白色の斑がある。総苞片の幅は1.5cmほどになる。

  • セイヨウトゲアザミ
    葉の切れこみは深くない。無毛でやや光沢がある。

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