センボンヤリ


キク科/センボンヤリ属。

センボンヤリ
春に咲く開放花
撮影 いがりまさし 5月5日 高知県工石山

和名 センボンヤリ
千本槍。

由来
秋の閉鎖花を槍に見立てたもの。別名:ムラサキタンポポ。春の花の色からつけられた。若葉を食用する。

花期 4〜6月。9〜11月(閉鎖花)。
特徴 葉は根もとに集まってロゼット状につく。多年草。


淡紫色。


春の花は直径1.5cmほどで、高さ5〜15cmの花茎の先にひとつつく。頭花は、裏面が紫色を帯びた舌状花が1列に並び、中心部は筒状花になる。舌状花の先は3裂している。夏から秋は花茎の先端に閉鎖花をひとつつける。閉鎖花は筒状花のみ。

草丈 春は10cm。秋は30〜60cm。
春の葉は卵形で鋸歯があり、裏面には白いクモ毛が密生する。秋の葉は長さが10cm以上になり、羽状に切れこむ。
生育地 山地、丘陵、林縁。日当たりの良い草地。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • シロバナタンポポ
    西日本の道ばたでふつうに見られるタンポポ。舌状花の数が多く、頭花の中心は黄色を帯びる。

  • オオジシバリ
    田の畦や農道わきの湿った所。頭花は黄色。

  • ジシバリ
    畑、庭、道端などの乾いた所。頭花は黄色。

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