シロヨメナ


キク科/シオン属

シロヨメナ
撮影 いがりまさし 10月17日 愛知県東栄町

和名 シロヨメナ
白嫁菜。

由来
ヨメナに似て花が白いことからであろうが、ヨメナにそれほど似ているわけではない。

花期 8〜11月。
特徴 林のなかにひっそりと咲く清楚な野菊。花びら(舌状花)が白い点でノコンギクと見わけられるが、ノコンギクの白花、逆にシロヨメナの淡紫色花もある。葉の基部が1/3ほどの所でくびれるのがノコンギクと見わけるポイントになるが、変異が多くて野菊のなかでも難しいもののひとつ。多年草。


周辺の舌状花は白色、中心部は黄色。


頭花の直径は1.5〜2cm程度で、ヨメナやノコンギクに比べて小さい。果実には5mmほどの長い冠毛がある。

草丈 30〜100cm。
互生。やや暗い緑色でふつう粗い毛が生える。長さ5〜15cmで鋸歯がある。ごく短い葉柄があるか無柄。
生育地 林のなかや縁など半陰地に多い。
分布 本州、四国、九州。


(似た物)
  • イナカギク
    葉や茎に細かい毛があり葉は茎を抱く。総苞が太い。

  • ノコンギク
    花びら(舌状花)はふつう淡紫色。葉の基部から1/3付近は急にくびれることはない。

  • シラヤマギク
    葉はハート形で長い葉柄がある。

  • そのほか東海道から千葉県には葉柄が長く鋸歯の粗いアキハギク、日本海側には葉が卵形で鋸歯が大きいタマバシロヨメナなど多くの変種、近似種が知られる。

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