コウヤボウキ


キク科/コウヤボウキ属

コウヤボウキ
細長い茎の先に頭花がつく
撮影 いがりまさし 10月11日 愛知県豊橋市

和名 コウヤボウキ
高野箒。

由来
和歌山県の高野山では、ナシ、モモ、クルミ、タケなどの植栽が禁止されていたため、コウヤボウキを束ねて竹ぼうきのかわりにして使ったことによる。

花期 9〜10月。
特徴 細長い枝を伸ばしてその先に白い糸を束にしたような花を咲かせる。落葉小低木でよく枝わかれをする。茎や葉には短い毛がある。総苞は長さ13〜14mm。冬、果実の冠毛は白、もしくはピンク色になる。


白色〜淡紅紫色。


1年枝の枝先にのみ白色か淡紅紫色の頭花をつける。頭花は1.5cmほど、筒状花で13個ほどが集まっている。筒状花の先は5つに切れこんで反り返る。

草丈 60〜100cm。
1年枝の葉は卵形で互生する。2年枝の葉はやや細長く3〜5個ずつ束生する。3本の脈が目立つ。縁には浅い鋸歯がある。2年枝は秋に枯れる。
生育地 山地のやや乾いた日当たりの良い所。林内や林縁でふつうに見かける。
分布 本州(関東以西)、四国、九州。


(似た物)
  • ナガバノコウヤボウキ
    葉は細長く、頭花は束生した葉の中央につく。毛がない。花期はコウヤボウキより早く8〜10月。落葉小低木。

  • カシワバハグマ
    葉は茎の中央に集まってつく。草本。

  • クルマバハグマ
    葉は茎の中央に輪生状につく。草本。

TOP | HOME | 用語解説