ホタルブクロ


キキョウ科/ホタルブクロ属

ホタルブクロ
撮影 いがりまさし 5月19日 高知県日高村

和名 ホタルブクロ
螢袋。火垂袋。

由来
花の中に螢を入れて光らせて遊んだことに由来する。また、花の形を提灯に見たてて、火垂袋としたという説もある。アメフリバナ、チョウチンバナなどの方言名がある。

花期 6〜7月。
特徴 ピンクのちょうちんのような花は特徴的で、ホタルブクロの仲間であることはすぐわかる。変種のヤマホタルブクロと見わけるには、萼裂片の間にある付属体と呼ばれる部分がポイント。ホタルブクロはここが反り返る。茎、葉、萼などに粗い毛がある。茎を切ると白い乳液が出る。花の色はどちらも変化があり識別点にはならない。多年草。


ホタルブクロ
萼の付属体は反り返る
撮影 いがりまさし


白色〜紅紫色。


茎の先が枝わかれし、数個の大きな花を下向きに咲かせる。濃い斑点がある。長さは4〜5cm。

草丈 40〜80cm。
互生する。長さは5〜8cm。根生葉、茎の下部の葉には翼のついた長い柄がある。上部の葉は無柄、基部は茎を抱く。根生葉は花期には枯れる。
生育地 野原、丘陵、林縁、道端、土手、崖などの崩壊地。
分布 北海道(西南部)、本州、四国、九州。


(似た物)
  • ヤマホタルブクロ
    萼裂片の間に付属片はなく、少しふくらむだけ。

  • シマホタルブクロ
    関東地方の太平洋岸。伊豆諸島に多い。海岸。花は白色。

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