ツリガネニンジン


キキョウ科/ツリガネニンジン属

ツリガネニンジン
撮影 いがりまさし 8月2日 長野県蓼科高原

和名 ツリガネニンジン
釣鐘人参。

由来
釣鐘のような形の花が咲き、根が朝鮮人参に似ていることからついた名前。別名:トトキ。

花期 8〜11月。
特徴 秋風に揺れると鐘の音がしそうな花である。茎はふつうまっすぐ上を向き、花は何段にも輪生する。茎は中空で直立する。茎や葉を切ると白い汁が出る。萼裂片に鋸歯がある点も似た仲間と見わける重要なポイント。茎の毛の有無、葉のつき方、花の色、草丈など変化が多い。多年草。


淡紫色。時に白色。


1個〜数個の花が輪生して下向きにつく。花は長さ13〜20mm程度で、先が浅く5裂し少し反り返る。雄しべ5本。雌しべは1本、花冠の外までつき出て、先が3裂になる。

草丈 40〜100cm。
ふつう3〜4枚の輪生になるが、対生、互生することもある。根生葉は円心形で長い柄があるが、花の咲く頃には枯れている。茎葉は卵状楕円形で鋸歯があり、柄は短い。
生育地 海岸〜高原の林縁。草原。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • ソバナ
    花は先の方が開きぎみになりやや大きい。葉は互生する。林の中に多い。

  • サイヨウシャジン
    雌しべが長く突き出す。中国地方、九州の草原。

  • フクシマシャジン
    萼裂片に鋸歯がない。東北地方の山の草原。

  • オトメシャジン
    葉が線形で花柱は突き出す、西日本の蛇紋岩地。

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