ナンバンギセル


ハマウツボ科/ナンバンギセル属

ナンバンギセル
撮影 いがりまさし 10月17日 愛知県新城市

和名 ナンバンギセル
南蛮煙管。

由来
花の形がキセルに似ていることからついた名前。別名:オモイグサ(思草)。花が横向きにつき、うつむいているように見えることからついた。万葉集にもこの名で詠まれている。

花期 7〜9月。
特徴 葉緑素をもたない植物はなんとなく不気味な感じがするものが多いなかで、ナンバンギセルはどこか愛嬌がある。紅紫色のパイプのような姿が特徴。イネ科の植物(特にススキ)、ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生する。直立しているのは花柄で、本当の茎はほとんど地上に出ない。種子は小さく砂粒のように細かい。1年草。


紅紫色。


15〜20cmの花柄を伸ばして先端に花を横向きにつける。筒状で長さは3〜5cm。

草丈 15〜20cm。
地上にはほとんど出ない。狭三角形の鱗片葉が数個つき互生する。
生育地 ススキ、ミョウガ、サトウキビなどが生えている場所であれば、場所を選ばない。山野、草原、河原、田の畦、海岸などで見られる。
分布 日本全土。


(似た物)
  • オオナンバンギセル
    花冠の縁に細かい鋸歯がある。山地の草原に生える。本州、四国、九州に分布。スゲ類、イネ科の植物に寄生。

  • ギンリョウソウ
    全体が白色で蝋細工のように見える。

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