トキワハゼ


ゴマノハグサ科/サギゴケ属

トキワハゼ
上の花びらは切れこまない
撮影 いがりまさし 6月4日 長野県大町市

和名 トキワハゼ
常盤はぜ。

由来
次々とほぼ1年中花が咲き、果実がはぜるというのが名の由来。

花期 3〜11月。
特徴 まだ雪がちらつく頃からアスファルトやコンクリートの割れ目にへばりつくように咲いている。春にはムラサキサギゴケと、秋にはアゼナの仲間と似ていて識別にとまどう。アゼナの仲間は花に複雑な模様はない。ムラサキサギゴケとの見わけ方はにたものの項を参照。1年草。


上唇は紫色、下唇はごく薄い桃色。下唇の中央には黄と橙色の複雑な模様が入る。


花冠の長さ約1cmの唇形花。ムラサキサギゴケより色が淡くて小さいものが多いが、決め手は上の花びら(上唇)がV字形に切れこまない点。

草丈 茎の高さ5〜25cm。根もとで短く枝わかれするが、ほふく茎は出さない。
根もとの葉は対生で大きく、上部は小さくて互生する。長さ2〜5cm。倒卵形〜さじ形、先は丸い。
生育地 道ばたや田畑、庭など、やや乾いた所にも生える。
分布 日本全土。


(似た物)
  • ムラサキサギゴケ
    上の花びら(上唇)がV字形に切れこむ。花後、ほふく茎を伸ばす。やや湿った所。花期は春。

  • アゼナ
    花に複雑な模様はない。花期は秋。

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