クワガタソウ
ゴマノハグサ科/ クワガタソウ属
兜の鍬形を連想させる実と萼片
:
いがりまさし
5月27日 栃木県足尾町
和名
クワガタソウ
鍬形草。
由来
実につく萼の形が兜の鍬形に似ていることから。
花期
5〜6月。
特徴
木陰や沢沿いなどの湿った所で見かける。赤紫の筋に濃淡を利かせたオシャレな花である。茎には曲がった毛があり、開出するヤマクワガタと見わけれられる。4枚に見える花びらは1つの花冠が4個に裂けた合弁花。花が終わると2本の雄しべをつけた花ごとポトンと落ちる。多年草。
花
色
淡紫色〜白に近いもの。
形
花冠は直径0.8〜1.3cm、花びら4枚に見えるのは花冠が4個に深く裂けたもの。
草丈
直立または斜上。高さ10〜20cm。茎には曲がった毛を散生。
葉
対生。卵形。縁の鋸歯はややギザギザにとがる。
生育地
山地の林下、沢沿いなどやや湿り気のある所。
分布
本州(東北南部〜紀伊半島の太平洋側)。
備考
果実はへん平なさく果。扇形をしているのが特徴。たとえ花が終わっていてもこの実の形でクワガタソウの仲間ということがわかる。
(似た物)
ニシノヤマクワガタ
近畿地方以西。茎の基部が長く地をはい、茎には曲がった毛がある。萼片の先は鋭尖頭。
ヤマクワガタ
中部地方以北の亜高山に生える。茎の基部が長く地をはい、茎には開出した毛がある。萼片の先は鈍頭。葉の鋸歯はなだらかで低い。
ミヤマクワガタ
高山。花は穂状につく。
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用語解説