キクモ
ゴマノハグサ科/ シソクサ属
水田雑草とは思えない美しい花
:
いがりまさし
9月18日 愛知県豊川市
和名
キクモ
菊藻。
由来
水中に生え、切れこんだ葉が菊の葉に似ていることによる。
花期
8〜9月。
特徴
花が咲いていないと、クロモなど水草の仲間かと思うような姿だが、花は紅紫色で美しい。コスモスの苗のようにも見える。水がたまるような所に生えるが、地上の葉はギザギザに切れこみ、水中葉はさらに細く糸状になる。上部の葉腋からかわいらしいピンクの花をひらく。やや香りがある。時に水中に閉鎖花をつける。多年草。
花
色
赤紫色。
形
花冠は長さ9mm。花柄はない。筒状の唇形花を横向きに咲かせる。花冠の内側には白い毛がある。
草丈
長さ20〜60cm。地下茎は泥の中をはう。地上の茎は直立し、軟毛がある。
葉
輪生。地上葉の長さ1〜2cm、幅0.3〜0.7cm、羽状深裂か多数の鋸歯がある。水中葉は糸状に細く裂ける。
生育地
水田、池、浅い沼、休耕田など。
分布
本州(宮城県以南)、四国、九州、沖縄。
(似た物)
コキクモ
花には0.5〜1cmの花柄がある。茎には腺点と腺毛がある。
タチモ
6〜8月、葉腋ごとに微小の淡赤紫色の花をつける。アリノトウグサ科。
オオフサモ
南アメリカ原産。6〜7月、葉腋に微小の白色の花をつける。アリノトウグサ科。
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用語解説