イヌノフグリ


ゴマノハグサ科/クワガタソウ属

イヌノフグリ
撮影 いがりまさし 3月31日 愛知県名古屋市

和名 イヌノフグリ
犬の陰嚢。

由来
果実の形を犬の陰嚢に例えたもの。フグリとは陰嚢の古語。

花期 3〜5月。
特徴 早春、石垣や道ばたの暖かそうな場所にそっと咲いている。ごく小さいので気をつけていないと見落としてしまう。似た仲間から見わける特徴は花に赤みがあること。ほかのものはいずれも青っぽい。最近ではなかなか見られなくなった。この仲間はいくつか帰化しているが、イヌノフグリは日本産。越年草。


淡い桃色に赤紫のすじが入る。


花冠の直径3〜4mm。4枚の花びらがあるように見えるが、じつは花冠が4つに裂けたものである。花がすむと花冠ごとポトッと落ちる。

草丈 茎は下部で枝わかれし地面に張りつくように広がる。長さ10〜25cm。
下部は対生、上部では互生する。長さ幅とも0.4〜1cmの卵円形。鋸歯は4〜8個。
生育地 畑や道ばた、土手、石垣の間。
分布 本州、四国、九州、沖縄。


(似た物)
  • オオイヌノフグリ
    花はひとまわり大きく鮮やかな青色。

  • フラサバソウ
    花は淡い桃色〜淡紫色で、茎・葉とも白毛が目立つ。ヨーロッパ原産の帰化植物。

  • タチイヌノフグリ
    花は濃い青紫色で3〜4mm。茎は直立。ヨーロッパ原産の帰化植物。

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