アゼナ


ゴマノハグサ科/ アゼトウガラシ属

アゼナ
撮影 いがりまさし 7月22日 長野県富士見町

和名 アゼナ
畔菜。

由来
詳しくは不明だが、あぜに生える菜の意味で、おそらく食用にした歴史があるのだろう。

花期 8〜10月。
特徴 稲刈りの頃に咲く水田雑草は小さくて似ているものが多いが、アゼナは葉に鋸歯も葉柄もないのが特徴。よく似たアメリカアゼナは、葉の縁は鋸歯縁で、基部は葉柄状になる。休耕田や稲刈りのあとの水田で咲いていることが多い。1年草。


アゼナ
葉は鋸歯がない
撮影 いがりまさし


淡い赤紫色。


花冠は長さ0.5cm。4個の雄しべとも葯がある(完全雄しべ)。アメリカアゼナは2個が葯のない仮雄しべ。茎の上部の葉の脇(葉腋)から1個ずつ花を咲かせる。

草丈 高さ5〜20cm。根もと付近でよく枝わかれする。
対生。長さ1.5〜3cm、幅0.5〜1.2cm。卵円形〜楕円形。縁は鋸歯がなく、葉面には3〜5本の平行脈が目立つ。葉柄はなく茎に2枚向かい合ってつく。
生育地 田の畔、やや湿り気のある荒れ地。
分布 日本全土。


(似た物)
  • アメリカアゼナ
    葉の縁は鋸歯縁で、基部は葉柄状になる。4個の雄しべのうち、2個は葯のない仮雄しべ。北アメリカ原産の帰化植物。

  • サワトウガラシ
    花は鮮やかな青紫で葉は線形。

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