アゼトウガラシ


ゴマノハグサ科/ アゼトウガラシ属

アゼトウガラシ
撮影 いがりまさし 9月18日 愛知県豊川市

和名 アゼトウガラシ
畔唐辛子。

由来
果実が唐辛子に似ていて田の畔などに生えることから。

花期 8〜10月
特徴 稲刈りの頃に咲く水田雑草は小さくて似ているものが多いが、アゼトウガラシは、まず果実が特徴。トウガラシを細長くした果実をもつものにはほかにスズメノトウガラシがあるが、萼の長さがちがう。スズメノトウガラシは果実の半分ぐらいが萼に覆われているが、アゼトウガラシは1/3に満たない。水田などに生える。1年草。


アゼトウガラシ
実はトウガラシのように細長い
撮影 いがりまさし


ほとんど白に近い淡紫色。


花冠は長さ0.6〜1cm。茎の上部の葉の脇(葉腋)から1個ずつ花を咲かせる。唇形花で下唇には黄色い斑紋が目立つのも似た仲間と見わけるポイントになる。

草丈 直立だがやや斜上ぎみになる。高さ10〜20cm。茎は根もとでよく枝わかれする。
対生。長さ1〜3cm、幅0.3〜0.6cm。披針形で先がとがる。縁には浅い鋸歯がある。
生育地 水田の畔や休耕田、湿った畑など。
分布 本州、四国、九州、沖縄。


(似た物)
  • スズメノトウガラシ
    果実の半分ぐらいが萼に覆われる。鋸歯はとがる。

  • ウリクサ
    果実は楕円形で、萼は深く裂けない。葉は卵形〜広卵形。畑や庭、道端、空き地など。

  • アゼナ
    葉の鋸歯はなく果実は楕円形。葉面に3〜5本の平行脈が目立つ。

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