セキヤノアキチョウジ


シソ科/ ヤマハッカ属

セキヤノアキチョウジ
撮影 いがりまさし 10月2日 静岡県秋葉山

和名 セキヤノアキチョウジ
関谷(屋)の秋丁子(字)。

由来
秋に丁子形の花を咲かせることからついた名。セキヤは箱根の意味とか。

花期 9〜10月。
特徴 花どうしがふれあうと澄んだ音がしそうな藍紫色の花を、さやさやと風に揺らす涼しげな花。ホタルカズラと同じく、うまく言い表せない美しい色である。よく似たアキチョウジとは花柄と萼片で見わけられる。セキヤノアキチョウジは、花柄はやや長く1〜2.5cmで無毛、萼片は線形で先がほそくとがるのが特徴。多年草。


セキヤノアキチョウジ
花柄は無毛で長い
撮影 いがりまさし


藍紫色。


花冠は長さ約2cm、細長い唇形花。枝先や葉腋(葉の脇)から花序を出し、やや総状に多数の藍紫色の花を咲かせる。

草丈 高さ30〜100cmほど。花の重みで全体がやや垂れる。
対生。長さ5〜15cm、幅2〜5cm、長楕円形。先端は長くとがる。
生育地 山の木陰。林縁、草やぶ。湿り気を好むので沢沿いなどに多い。
分布 本州(関東、中部地方)。


(似た物)
  • アキチョウジ
    岐阜以西、四国、九州。花柄は1cm以下で細かい毛がある。萼片は三角形で先は鈍くとがる。遠目には花がまとまってついているように見える。

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