キバナアキギリ


シソ科/ アキギリ属

キバナアキギリ
撮影 いがりまさし 8月13日 山梨県櫛形山

和名 キバナアキギリ
黄花秋桐。

由来
秋に桐の花に似た黄色の花を咲かせることからついた名。別名:コトジソウ。葉の形を琴柱に見立ててつけられた名。

花期 8〜10月。
特徴 サルビアを黄色くして大きくしたような花だが、植物学上もサルビアと同じ仲間。木陰に咲いていると遠くからでもよく目立つ。花に虫が潜りこむと、テコの原理で花粉が虫の背中につく仕かけになっている。試しに花の奥にある赤紫色の部分を指で押してみるとよい。花に隠れていた雄しべが降りてくるのが見られる。合弁花なので、花が終わるとそのままポトリと落ちる。多年草。


淡い黄色〜黄色。ふつう下唇に赤紫色の斑が入る。


花冠は長さ2.5〜3.5cmの唇形花。茎の先に花序を出し、目立つ黄色の花を数段つける。花柱は上唇から長く飛び出す。花の奥にある赤紫色の部分は雄しべの一部(退化した葯室)である。

草丈 高さ20〜40cm。茎は四角。全体に毛がまばらに生える。
対生。長さ5〜10cm、幅4〜7cm。葉の基部が左右に張り出した三角状ほこ形。
生育地 低山〜亜高山の林の縁や林内。
分布 本州、四国、九州。


(似た物)
  • シナノアキギリ
    長野県、群馬県。葉はハート型で基部が張り出さないのが特徴。茎や花序に腺毛が密生しねばつく。

  • キソキバナアキギリ
    最近木曽で発見された。花期が早く6月中旬。多湿地を好む。

  • アキギリ
    中部地方〜近畿地方。花は紫色。

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