イブキジャコウソウ


シソ科/ イブキジャコウソウ属

イブキジャコウソウ
撮影 いがりまさし 7月28日 長野県霧ヶ峰

和名 イブキジャコウソウ
伊吹麝香草。

由来
伊吹山に多く、花や葉をもむと芳香がありこれを麝香に例えた。別名:シャクリコウ。

花期 6〜7月。
特徴 草に見えるが常緑の小低木である。細かな砂利(岩れき地)のような乾いた場所を好む。全体をなでるだけでスーッとする良い芳香が漂う。花色は低山では淡く、高山へ行くにつれ濃さを増す。


淡紫色〜濃紅紫色〜淡いピンク。まれに白花。


花冠は長さ5〜8mm、唇形花。4個の雄しべは花冠から突き出る。短枝の先に数段になって輪生する。花盛りのころは葉を覆い隠すほどにびっしり咲き誇る。

草丈 よく分枝し地面をはって広がる。高さ3〜15cm。
対生。長さ5〜12mm、幅3〜8mm、長楕円形〜卵形。葉の両面に腺点が多数あり、ここから芳香のある成分を分泌する。
生育地 低山〜高山の日当りのよい草原や岩場、高原、海岸の岩場に生えることもある。
分布 北海道、本州、九州。


(似た物)
  • ヒメシャクリコウ
    変種。北アルプスの高山帯に分布。葉の表面に粗い毛がある。タチジャコウソウ

TOP | HOME | 用語解説