イヌトウバナ


シソ科/ トウバナ属

イヌトウバナ
萼に白い毛が目立つ
撮影 いがりまさし 9月17日 愛知県豊根村

和名 イヌトウバナ
犬塔花。

由来
トウバナとは段々に重なった花序が塔のような形に見えることからついた名。似てはいるが「トウバナ」ではないという意味で「イヌトウバナ」。

花期 8〜10月
特徴 山地の木陰などでよく見かける。萼に長い白い毛が目立つのが特徴。葉にもまばらに毛があり、裏面には針で押した跡のような腺点が多数ありはっきり目につく。多年草。


白色だがわずかに淡い赤紫色を帯びる。


花冠は直径5mmほど。唇形花で下唇の真ん中の裂片が大きい。萼は緑色。

草丈 高さ10〜50cm。
対生。長さ2〜5cm、幅1〜2.5cm。狭卵形〜卵形。先はとがる。葉裏には腺点が目立つ。
生育地 山野の木陰。やや薄暗い所。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • ミヤマトウバナ
    近畿以北。花は長さ5〜6mm、淡い赤紫色。萼の毛は短い。葉裏の腺点は目立たない。

  • ヤマトウバナ
    中部地方以西。花は8〜9mm、白色。萼の毛は短い。葉裏の腺点は目立たない

  • クルマバナ
    山地の日当りを好む。花は淡紅紫色で萼は赤い。

TOP | HOME | 用語解説