ツルアリドオシ
アカネ科/ツルアリドオシ属
花はふたつずつつく
:
いがりまさし
7月11日 宮城県世界谷地湿原
和名
ツルアリドオシ
蔓蟻通し。
由来
小低木のアリドオシに似てつる性であることから。
花期
6〜7月。
特徴
常緑の多年草。茎は地面やコケの上をはい、節々から根をおろして長くのびる。花は枝の先に2個ずつ並ぶ。咲いたふたつの花はのちにひとつの実となる。
花
色
白色。まれに赤味を帯びることもある。
形
花冠の筒部は長さ1.5cmほど、先が4裂(ときに5裂)。内面に白毛がある。枝先に白い花を2個づつ咲かせる。
草丈
10〜40cmほど。地面をはう。
葉
対生。長さ1〜1.5cm、卵形〜卵円形で縁はやや波打つ。
生育地
低山〜亜高山の林内にふつう。
分布
北海道、本州、四国、九州。
備考
果実は鮮やかな赤。直径8mmほどの球形。花は枝先に2個並んで咲くが、子房が合着しているので1個の実になる。実の頂きにある2つのヘソのようなものは萼とともに残った2花の跡である。秋になった実は翌年の花の頃にもしばしば見かける。
(似た物)
アリドオシ
小低木。枝に針がある。
アリドオシラン
ラン科。地面をはうが枝先は立ち上がる。
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用語解説