フナバラソウ


ガガイモ科/カモメヅル属

フナバラソウ
花は独特の濃紫褐色
撮影 いがりまさし 6月29日 青森県八戸市

和名 フナバラソウ
舟腹草。別名:ロクオンソウ。

由来
和名は裂けた果実が舟の形に似ていることによる。

花期 5〜6月。
特徴 黒に近い紫というのだろうか。独特の花の色がまず良い目印になる。葉にはビロードのような感触があり、茎は伸びてもつる状にならないのも似た仲間とちがう点。まれに緑色の花もある。ややまれな多年草。


濃紫褐色。


花冠は深く5裂、さらに内側に5個の小さな副花冠がある。雄しべ雌しべが合生した黄色のずい柱を小さな副花冠が囲んでいる。

草丈 40〜80cm。
対生。長さ6〜14cm、幅3〜8cm。楕円形〜広卵形。全縁。葉質は厚ぼったく、細かく柔らかい毛が密生。柿の葉に似ている。
生育地 山地や海岸の草地。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • タチガシワ
    山地。花はくすんだ緑色。

  • イヨカズラ
    海岸。花は淡黄白色。

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