シシウド


セリ科/シシウド属

シシウド
撮影 いがりまさし 7月20日 長野県霧ヶ峰

和名 シシウド
猪独活。

由来
「シシ」は似て非なるものという意味で、ウドに似ているがウドではないということからつけられた。また、イノシシが食べるウドに例えたという説などもある。

花期 7〜11月。
特徴 白い小さな花をつけた花序が傘のように広がるセリ科の植物のなかでも、最も大きくなるもののひとつ。茎は太く中空、上部で枝わかれする。茎や葉に細かい毛がある。多年草だが、花が咲いた株は枯れてしまう。


白色。


大きな複散形花序に多数の小花をつける。小花の直径は約4mm、花弁は5個で内側に巻いている。花柄の毛は赤みを帯びる。

草丈 1〜2m。
互生。2〜3回3出羽状複葉で、小葉は長めの楕円形。葉柄の基部はふくれて茎を抱く。上部の葉は退化して、袋状になってつぼみを包む。
生育地 山地の草原。林縁。湿り気のある沢筋などでは群生することもある。
分布 本州、四国、九州。
備考 薬用。保存食。


(似た物)
  • オオカサモチ
    葉は羽状に細かく切れこむ。山地から高山の湿った草地に生える。

  • オオハナウド
    花序の外側につく花の花びらが大きい。節に毛が密生する。葉は大きく、3出複葉で小葉は深く切れこむ。

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