ヤナギラン


アカバナ科/ヤナギラン属

ヤナギラン
撮影 いがりまさし 8月8日 長野県志賀高原

和名 ヤナギラン
柳蘭。

由来
細長い葉がヤナギの葉に似ていて、花が蘭の花を思わせることからついた。

花期 6〜8月。
特徴 夏の高原に摩天楼のように天を指して咲く。一度見れば印象に残る花であるとともに、似たものもほとんどない。茎は枝わかれせず、花序はきれいな円錐形になる。種子には白い毛があり、風で散布される。多年草。


紅紫色。


花の直径は2.5〜3cmと大きく、総状花序になって多数つくので美しい。細長い子房が萼の下にあって、花柄のように見える。白毛が密生する。

草丈 100〜150cm。
互生して柄はない。縁は裏側に曲がり、鋸歯が目立たなくなる。葉の裏面は白っぽく葉脈が目立つ。葉の裏に毛のあるものをウスゲヤナギランとしてわける見解もある。
生育地 高原の日当たりのよい草地。伐採地や山火事跡に群生が見られる。
分布 北海道、本州(中北部)。


(似た物)
  • アカバナ
    草丈は高くても70cm程度。花弁は4個で、先端が浅く2つに切れこんでいる。湿地に生える。

  • アカバナユウゲショウ
    葉は互生する。根生葉は羽状に切れこみ、花期にも残っている。乾いた所に生える。帰化植物。

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