カラスウリ


ウリ科/カラスウリ属

カラスウリ
花びらはレースのように切れこむ
撮影 いがりまさし 9月21日 愛知県豊橋市

和名 カラスウリ
烏瓜。

由来
カラスでもなければ食べないという意味とか。他説もあり。別名:タマズサ(玉章)で、種子が結び文に似ていることからの古名。また、種子は、その形から大黒様とも呼ばれ縁起かつぎで財布に入れる人もいる。

花期 8〜10月。
特徴 花は夏の夜咲く。あたりが暗くなった頃、甘い香りを漂わせ受粉を仲立ちしてくれる虫たちを誘う。この香りには虫じゃなくとも誘われてしまいそう。雌雄異株。多年草。


白色。


直径10cmほどの5裂した細い花弁の先に純白のレースを飾ったような花。日暮れ後しばらくしてゆっくり開きはじめ、夜明けを待たずにしぼんでしまう。離れると薄いベールをかぶったようにも見える。

草丈 つる性。巻ひげの先は分枝しないか2本にわかれる。
互生。長さ幅とも6〜10cm。葉は浅く3〜5裂し、表面に光沢がなく青黒い緑色。ひどくざらつく。
生育地 平地から低山の林の縁ややぶなど。
分布 東北南部以南、四国、九州、沖縄。
備考 果実は朱赤色。長さ5〜7cm。晩秋〜冬にかけて立ち枯れたやぶでひときわ目を引く。なかの種子には2本の隆起した帯びがありカマキリの頭のような形をしている。


(似た物)
  • キカラスウリ
    花は昼頃まで開き続ける。果実は黄色。

  • モミジカラスウリ
    葉がもみじのように深く裂ける。

  • オオカラスウリ
    四国、九州。花は昼も咲く。

TOP | HOME | 用語解説