ツリフネソウ


ツリフネソウ科/ツリフネソウ属

ツリフネソウ
撮影 いがりまさし 9月1日 熊本県波野村

和名 ツリフネソウ
釣舟草。

由来
花の形が帆かけ舟を吊り下げたように見えるとか、横から見た花を舟形の花器に見立てたなどの説がある。

花期 8〜10月。
特徴 ツリフネソウの仲間は日本に3種あるだけで、そのなかでも最もふつうに見られるのがツリフネソウ。キツリフネは花が黄色いので見まちがえることはないし、ハガクレツリフネは葉に隠れるようにして花がつくのが特徴。茎は紅紫色。茎の上部や葉柄、花軸に暗紅色の粗い毛があり、節は膨らんでいる。直立してよく枝わかれする。さく果は熟すとわずかな刺激でも裂けて種子を飛ばす。1年草。


紅紫色。まれに白花もある。


花弁は3個。上方の1個が小さく、側方の2個は左右に大きく広がる。萼も3個で、そのうち下のものは筒状の距になって丸くなり蜜を蓄える。

草丈 50〜80cm。
互生して柄がある。縁に細かい鋸歯があり、先がとがる。
生育地 低地から山地の水辺、陰湿地。
分布 北海道、本州、四国、九州。
備考 有毒。


(似た物)
  • キツリフネ
    花は黄色。

  • ハガクレツリフネ
    花は葉の下に隠れるように咲く。距は曲がるが巻き込まない。花の色は淡いものが多い。

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