マツカゼソウ


ミカン科/マツカゼソウ属

マツカゼソウ
撮影 いがりまさし 9月25日 愛知県明神山

和名 マツカゼソウ
松風草。

由来
やわらかい葉や小さな花が微風にそよぐようすからついたといわれる。

花期 8〜10月。
特徴 小さな白い花はまばらで見栄えはしないが、細かい小葉がたくさんつく葉は独特の味がある。葉をもむとミカン科特有の柑橘類の香気があるが、ミカン科の植物は樹木ばかりでほか草本になるものはない。茎は無毛でやや木質化する。多年草。


白色。


枝先に集散状の花序を出して、白い4弁の小さい花をまばらにつける。雌しべは子房に柄がある。

草丈 50〜80cm。
互生し長い柄がある。3回3出羽状複葉で薄くて毛はない。葉裏は白い。日に透かすと黒点と透明な油点が見える。
生育地 丘陵、雑木林、山地の林内、林縁などの光がやや入る湿った所。
分布 本州(宮城県以南)、四国、九州。
備考 薬用。防虫や筋肉痛、神経痛の塗布に使われた。


(似た物)
  • ルイヨウボタン
    花は黄緑色、葉はボタンに似ている。ブナ林で見られる。メギ科。

  • カノツメソウ
    根もとの葉は2回3出複葉。花の穂は枝わかれして小さな白い花をたくさんつける。セリ科

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