ナツトウダイ


トウダイグサ科/トウダイグサ属

ナツトウダイ
三日月形の腺体が特徴
撮影 いがりまさし 4月2日 愛知県豊橋市

和名 ナツトウダイ
夏燈台。

由来
昔の室内照明に使われた燈台に草の姿が似ていることによる。「夏」とはついているがトウダイグサの仲間でもっとも早く花をつける。場所によっては夏ごろにも花が見られるが、はっきりしたことは不明。

花期 4〜7月。
特徴 トウダイグサの仲間で林に生えるものは、まずナツトウダイではないかと考えられる。花をルーペで見ると腺体がハサミムシの尾のような形をしているのも顕著な特徴。子房にはいぼがない。多年草。


三日月形の腺体は、赤褐色だが、写真のように緑色のものもある。


4つのハサミムシの尾のようなものが腺体でこの形が特徴的。その間から雄しべと雌しべがのぞく。中央からゴロンと飛び出しているのが子房でここにいぼがないのも特徴。

草丈 高さ20〜40cm。
互生。長さ3〜6cm、幅0.7〜2cm。倒披針形〜長楕円形。茎と葉はしばしば赤茶色を帯びる。
生育地 丘陵や山地など。
分布 北海道、本州、四国、九州。


(似た物)
  • トウダイグサ
    畑や道ばたに生える。腺体は楕円形で子房にいぼはない。

  • タカトウダイ
    草原や海岸に生える。。腺体は楕円形で子房にいぼがある。花期は夏。

  • ノウルシ
    湿地や川岸に群生する。腺体は楕円形で子房にいぼがある。花序を囲む葉は明るい黄色。

  • イワタイゲキ
    海岸の岩場に生える。腺体は楕円形で子房にいぼがある。花序を囲む葉は明るい黄色。

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