フジカンゾウ


マメ科/ヌスビトハギ属

フジカンゾウ
撮影 いがりまさし 9月1日 熊本県波野村

和名 フジカンゾウ
藤甘草。

由来
花を藤に、姿を薬用植物の甘草に見立てた。

花期 8〜9月。
特徴 ヌスビトハギに似ているが葉が5〜7小葉で花の色もやや鮮やかな点が見わけのポイント。全体にまばらな毛がある。果実は2〜3節になり、表面にかぎ状の毛がある。洋服や動物について散布される。多年草。


淡い桃色。まれに白花。


茎の先や上部の葉腋から50cmほどの長さの総状花序を出して、蝶形花を咲かせる。花は下部から咲いていく。ひとつの花は1cm以下と小さい。翼弁より竜骨弁の方が長い。

草丈 50〜150cm。
互生。5〜7小葉からなる奇数羽状複葉で長い柄がある。
生育地 平地から低山の木陰。林下、林縁に生える。
分布 本州、四国、九州。


(似た物)
  • ヌスビトハギ
    葉は3出複葉で先端の小葉が大きい。果実は中央の節の所がくびれ、表面には短いかぎ状の毛が密生する。

  • アレチヌスビトハギ
    北アメリカ原産。花は鮮やかな赤紫色でヌスビトハギよりもやや大きい。葉の両面に毛が多い。果実には2〜4個の節があって、波状にくびれる。

  • シバハギ
    小低木。果実は4〜6個の節がある。

  • マルバヌスビトハギ
    全体にやや毛が多い。小葉の先はとがらず、中央よりも上の部分の幅が最も広い。

  • オオバヌスビトハギ
    葉は常緑でやや堅く、光沢がある。裏面の隆起した網状の脈が目立つ。

  • ヤブハギ
    日陰に生える。

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