ヌスビトハギ


マメ科/ヌスビトハギ属

ヌスビトハギ
撮影 いがりまさし 7月23日 長野県富士見町

和名 ヌスビトハギ
盗人萩。

由来
果実の形を盗人の足跡に見立て、葉は萩に似ているところからついた名前。または、果実が盗人のように、人に気づかれずにそっと洋服につくからともいわれる。果実の形はサングラスにも似ている。

花期 7〜9月。
特徴 まばらな花はお世辞にもきれいとはいえないが、初秋の林で見ると、なんとなく涼しげだ。サングラスのような果実の形が特徴のひとつ。地下茎の基部に冬芽をつくる。茎は直立して上部で枝わかれする。果実は中央の節の所がくびれて、両側に種子が1個ずつ入る。果実の表面に短いかぎ状の毛が密生して、洋服や動物について散布される。多年草。


白っぽい淡紅色。


長い総状花序に白っぽい淡紅色の蝶形花をまばらにつける。

草丈 60〜120cm。
互生。葉柄は長い。3出複葉で小葉は卵形になる。先端の小葉が大きい。
生育地 山野の林縁、林床、路傍などでふつうに見られる。
分布 日本全土。


(似た物)
  • フジカンゾウ
    葉は奇数羽状複葉で互生する。

  • アレチヌスビトハギ
    北アメリカ原産。花は鮮やかな赤紫色でヌスビトハギよりもやや大きい。葉の両面に毛が多い。果実には2〜4個の節があって、波状にくびれる。

  • シバハギ
    小低木。果実は4〜6個の節がある。

  • マルバヌスビトハギ
    全体にやや毛が多い。小葉の先はとがらず、中央よりも上の部分の幅が最も広い。

  • オオバヌスビトハギ
    葉は常緑でやや堅く、光沢がある。裏面の隆起した網状の脈が目立つ。

  • ヤブハギ
    日陰に生える。

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